「まちかねておはこ祭2011」を開催しました!

7月10日(日)、大阪大学会館において地域と大阪大学の交流を目的とした「まちかねておはこ祭2011」を開催しました。金水敏先生に当日の様子をレポートしていただきました!
「まちかねておはこ祭」は、CSCD科目「地域コミュニケーションデザイン・コーディネータ入門」の受講生が、大学と地域の交流を目的として4年前に始めたお祭りです。
今年は、新しく整備された大阪大学会館の、地域へのお披露目もかねて、「まちかねておはこ祭2011」として公開実施することとなりました。
当日、大阪大学会館は、風船ゲートや色とりどりの旗に彩られて、地域の方々を出迎えました。内容としては、「つくってわくわく」(風船のおもちゃ、消しゴムはんこづくり)、「地図を作ろう」(自由に書き込めるキャンパス近辺の地図作り)、「フォトラリー」(写真を探して大阪大学会館を探検)、「演劇ワークショップ“インプロに挑戦”」(インプロ=即興演技の実体験を通して身体やコミュニケーションについて考える)、「おしゃべりカフェ」(飲み物片手にいろいろなことを話し合う)、「石橋名物コンテスト」(石橋商店街のお店の方が考案した新しい“名物”を試食してランキングを争う)、「まちかねておはこ祭美術展」(大阪府立刀根山高校、大阪府立箕面高校、大阪大学の各美術部の作品を展示)、「気軽にコンサート」(講堂でピアノ・コンサート)と、多彩なプログラムが並びました。
●刀根山高校美術部、箕面高校美術部と大阪大学美術部の合同による美術展を開催しました
●「つくってわくわく」では風船でおもちゃ作り
●豊中キャンパス周辺の大きな3D地図をみんなで完成させました
●美術部所属の高校生による消しゴムスタンプを作りも大人気!
午後1時に開幕すると、すぐにお母さんにつれられた小学生がたくさん来場し、いつもの大学とはずいぶん違った雰囲気になりました。作って遊ぶ体験イベントでは、子供たちが真剣な顔でおもちゃやスタンプや地図作りに取り組む姿がみられ、また「おしゃべりカフェ」や「演劇ワークショップ」では終始笑い声が絶えませんでした。「石橋名物コンテスト」では、職人さんが腕によりをかけた新作名物に来場者が舌鼓を打ちました。投票の結果、タローパンの「ワニバーガー」が一位となりましたが、「ほかの作品もおいしかった」との声が聞かれました。
●”阪大生とのおしゃべり”がウリのおしゃべりカフェ
●石橋名物コンテストでは、「石橋バーガー」が優勝
プログラムの最後には、講堂でピアノ・コンサートが行われました。使われたピアノは、大阪大学80周年を記念して購入された、約90年前に制作されたベーゼンドルファーのもので、県立西宮高校在住の安岡志歩さん、豊中市在住の佐藤雅子さんの力強く美しい演奏に、会場のみなさんも聞き入っていました。最後には、佐藤さんの伴奏で、石橋商店街のキャンペーン・ ソング「おはこ市の歌」を会場のみなさんと大声で歌いました。
●フレッシュなピアニストによる素晴らしい演奏
●フィナーレでは「おはこ市の歌」を会場の皆さんと合唱しました
来場者のアンケートでは、「大学にこられてよかった」「大学生のお兄さん・お姉さんがやさしかった」「風船のおもちゃ作りが楽しかった」「名物コンテストなど、地元と協力する姿勢がうれしい」などの意見が寄せられ、スタッフ一同も、かずかずの反省点とともに充実した手応えを得ることが出来ました。
(文学研究科教授 金水、写真提供:21世紀懐徳堂 野瀬)