「大阪大学【緊急】シンポジウム『震災の今とこれから』-私たちに何ができるのか-」を開催しました。

4月29日(金)、大阪大学中之島センターにおいて「大阪大学【緊急】シンポジウム「震災のいまとこれから」-私たちに何ができるのか-」を開催しました。
本シンポジウムでは、大阪大学の各分野の専門家から緊急提言として、甚大な被害の「東日本大震災」に対し、私たちは、かつての被災体験をどのように活かし、いま、一人の市民として何ができるのかを、そして、大阪大学人がどのような「英知」を差し出せるのか市民の方々と一緒に考え、発信することを目指しました。
第1部では「いま」をテーマに、「地震はなぜ起こったか」(廣野哲朗 理学研究科准教授)、「福島第一原発で起きていること」(山口 彰 工学研究科教授)、「今後の原子力」(片岡 勲 工学研究科教授)と題し、何が起こり「いま」どのようになっているのかについて講演の後、望月正人 工学研究科教授の司会のもとホール・ディスカッションが行われ、専門家の見地から最新情報が語られました。
第2部では、「これから」をテーマに、「我々にできること」(渥美公秀 人間科学研究科教授)、「こころのケア・まるごとのケア」(稲場圭信 人間科学研究科准教授)、「放射能汚染調査」(藤原 守 核物理研究センター准教授)、「暮らし・コミュニティ再生・・・我々がなすべきこと」(森栗茂一 コミュニケーションデザイン・センター教授)、「まちの再生・復興」(加賀有津子 工学研究科教授)と題し、門村幸夜 産学連携本部准教授の司会のもと、震災後の復興に向けた取り組みについて、各専門家からの講演がありました。 質疑応答では高校生をはじめ様々な年代から幅広い質問・意見があり、密度の濃い意見交換が行われました。また、大阪、そして大阪大学から日本を元気にしてほしいとの声も寄せられました。
当日は約300名の方にご参加いただき、第1部、第2部を通じて、専門家と市民の方がともに考える大変意義深いシンポジウムとなりました。
また、中之島センター1階ロビーにて、学生有志による「関西チャリティ美術展プレイベント」が本シンポジウムにあわせて開催され、シンポジウムの参加者をはじめ多くの方々からご協力いただき、3万5,266円の寄付金が集まりました。寄付金はすべて義援金として日本赤十字社を通じ、被災地へ寄付されます。ご協力ありがとうございました。