高校生のための公開講座「分枝過程の絶滅問題」
- 科学・技術

分枝過程とは,単細胞生物のような個体の集まりが,分裂や消滅を伴いながら時間発展する様子を記述した確率モデルのことです。分枝過程の絶滅問題とは「個体群がいつかすべて消滅するか否かを明らかにせよ」というものです。この問題の起源は,Francis Galton が 1873年に提示した「貴族の姓の消滅問題」です。Galton が提示した問題に対して,同年に the Reverend Henry William Watson が解答を発表しました。このことにちなみ,分枝過程は Galton-Watson 過程とも呼ばれています。 本講座では分枝過程の絶滅問題を紹介し,その答えを解説します。また,この問題に関する歴史的経緯について説明するとともに,理解を深めるために具体的な計算例も与えます。なお,分枝過程の絶滅問題の答えの中に「臨界性定理」と呼ぶべきものが現れます。このことはパラメータに応じて状況が劇的に変化することを表すものであり,現代数学でも様々な形で現れます。
カテゴリ | 科学・技術 |
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日時 |
2019年8月8日(木)
14時00分から16時00分まで
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会場 | 理学部 E棟 4階 E404大セミナー室 |
主催 | 理学研究科数学専攻 |
問い合わせ先 |
理学研究科 数学事務室 http://www.math.sci.osaka-u.ac.jp/koukai/ |
高校生のための公開講座 「 分枝過程の絶滅問題 」
日時/2019年8月8日(木)14:00〜16:00
会場/大阪大学豊中キャンパス 理学部 E棟 E404 大セミナー室
講師/塩沢裕一(大阪大学大学院理学研究科准教授)
事前申込/不要(当日ご来場ください)
参加費/無料