東欧ユダヤ人の音楽「クレズマー」をめぐる対話 クレズマティックスの設立者フランク・ロンドン氏を迎えて
- 文化・芸術

リヴァイヴァルから30年を経た今日もなお、新たな展開を見せつづける音楽「クレズマー」。この音楽が過去から現在を経て未来に向かっていく様子について、リヴァイヴァルの第一人者フランク・ロンドン氏に、生の声で語っていただくと同時に、現在進行形のその音を体験する機会を、東京と関西の各地でもうけます。
カテゴリ | 文化・芸術 |
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日時 |
2017年5月16日(火)
16時00分から20時30分まで
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会場 | 大阪大学21世紀懐徳堂スタジオ(大阪大学会館1階) |
主催 | 大阪大学大学院文学研究科ドイツ文学研究室 |
後援等 | 共同主催:科研挑戦的萌芽研究「「演歌型」大衆音楽の国際比較研究:東欧とアジアを中心に」(代表者:伊東信宏、研究課題番号:16K13164) |
問い合わせ先 |
大阪大学大学院文学研究科ドイツ文学研究室 |
「クレズマーの魅力を体験する ーフランク・ロンドン氏を迎えて」
【プログラム】
16:00 開場(これ以降の出入りは自由)
16:20〜17:50 ロンドン氏のレクチャー
18:40〜19:00 プレトーク:C.H.A.R(凡どどラジオパーソナリティー)+黒田晴之
19:00〜20:30 コンサート with ジンタらムータ ※第1部:スタンダード/第2部:オリジナル
フランク・ロンドン/FRANK LONDON(trumpet, composer)
1980年代以降、世界的に話題となった東欧ユダヤ系民衆音楽クレズマー(Klezmer)リヴァイヴァルの代表的なバンド・クレズマティックス(The Klezmatics)の設立メンバーで、現代クレズマー最重要人物の一人。クレズマティックスは、数あるリバイバルバンドの中でも、他ジャンルとのミクスチャーへの意欲的アプローチ、性的少数者との連帯等、80年代NYダウンタウンシーンの出自ならではの傑出した越境的ダイナミズムで知られ、ウディ・ガスリーをテーマにした2006年の“Wonder Wheel” でグラミー賞を受賞。また自らのプロジェクトKlezmer Brass Allstars, Hasidie New Waveの他、最近はハンガリーのフォーク音楽とも交流を深めGlass House Orchestra設立、伝説的グループMuzsikásとも共演し、ハンガリー政府から勲章を授与された。オープンな人柄と大胆で自由な音楽性が愛され、クレズマーにとどまらず、ワールドブラスの仕掛け人としても大活躍。共演相手はジョン・ゾーン、レスター・ボウイ、ラモンテ・ヤング、デビッド・バーン、マーク・リボー、ベン・フォールズ5、ガル・コスタ等多数。
ジンタらムータ/Jinta-la-Mvta www.cicala-mvta.com
シカラムータのリーダー・大熊ワタル(clarinet, ete)、こぐれみわぞう(チンドン太鼓、vo)を中心とするユニット。80年代末からクレズマーに触発され、バルカン音楽等、世界の街頭音楽とチンドンのハイブリッドに貪欲に挑んでいる。2015年ニューヨーク最古のイディッシュ(東欧ユダヤ文化)劇場の100周年祭Kulturfest NYCに、非ユダヤ系・アジアから唯一参加し熱狂的に迎えられた。2016年はドイツのユダヤ映画祭、カナダのKlezKanada、アシュケナージ・フェスティバル(北米最大級のクレズマーフェス)にも招聘され、いずれも大好評を博した。