第5回 人間科学セミナーのご案内:「The Evolution of Coordination ~調整の進化~」
- 科学・技術

人間は、どこで夕食を食べるかといった日常的な活動から、国際的な合意形成のような複雑な活動に至るまで、人と人の間で調整が必要となる状況に日々直面しています。この能力はどのようにして生じたのでしょうか?調整が不成立に終わる場面では何が阻害因となっているのでしょうか?この能力がどのように進化したかを理解するために、私たちは実験経済学的方法を用いています。この手法は、複雑な意思決定を抽出して、それを種や文脈を超えて比較することができる、理想的な方法です。このアプローチを新世界ザル、旧世界ザル、ヒトを含む大型類人猿に用いることで、私たちはヒトを含む霊長類全体が持つ調整能力に顕著な連続性があることを見出しています。キーワード:調整(Coordination)、実験経済学、ヒトを含む霊長類の種間比較、ナッシュ均衡
カテゴリ | 科学・技術 |
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日時 |
2016年12月5日(月)
16時30分から18時00分まで
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会場 | 大阪大学大学院 人間科学研究科 北館 ラーニングコモンズ(図書室横) |
主催 | 大阪大学大学院 人間科学研究科 附属未来共創センター |
問い合わせ先 |
mirai-kyoso@hus.osaka-u.ac.jp http://www.hus.osaka-u.ac.jp/ja/node/994 |
第5回 人間科学セミナー
The Evolution of Coordination ~調整の進化~
日時: 12月5日(月) 16:30~
場所: 大阪大学大学院人間科学研究科 北館 ラーニングコモンズ(図書室横)
講演者: Sarah F. Brosnan(サラ・ブロスナン)准教授
(ジョージア州立大学 心理・哲学・神経科学部門 准教授)
*講演は英語で行われます。
*Brosnanさんは、 不平等実験をおこなった ことで有名な研究者です。
サラ・ブロスナン先生からの一言
人間は、どこで夕食を食べるかといった日常的な活動から、国際的な合意形成のような複雑な活動に至るまで、人と人の間で調整が必要となる状況に日々直面しています。この能力はどのようにして生じたのでしょうか?
調整が不成立に終わる場面では何が阻害因となっているのでしょうか?この能力がどのように進化したかを理解するために、私たちは実験経済学的方法を用いています。この手法は、複雑な意思決定を抽出して、それを種や文脈を超えて比較することができる、理想的な方法です。このアプローチを新世界ザル、旧世界ザル、ヒトを含む大型類人猿に用いることで、私たちはヒトを含む霊長類全体が持つ調整能力に顕著な連続性があることを見出しています。
キーワード:
調整(Coordination)、実験経済学、ヒトを含む霊長類の種間比較、ナッシュ均衡