公開シンポジウム「超高齢社会のなかで地域包括ケアを問いなおす」

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公開シンポジウム「超高齢社会のなかで地域包括ケアを問いなおす」

「高齢者の地方移住を」― 先日(6月6日)の新聞で、有識者らでつくる民間研究機関「日本創成会議」がこう提言したという。今後10年で「東京圏」の介護需要が45%増えて施設と人材の不足が深刻になり、国が進めている住み慣れた地域で在宅医療や介護サービスを使って高齢者が暮らす体制づくりも「東京圏では難しい」から、というのです。しかし、「東京圏では難しい」ことが、「関西圏では難しくない」のでしょうか。「縁もゆかりもない地方に介護、医療が充実しているから移住しなさい」というのは、高齢者の尊厳を無視したものではないか。移住先は結局、地方の高齢者施設になるのではないか。「在宅医療・介護あんしん2012」で、「施設中心の医療・介護から、可能な限り、住み慣れた生活の場において必要な医療・介護サービスが受けられ、安心して自分らしい生活を実現できる社会を目指す」と謳い、その具体的な姿として「地域包括ケアシステム」の図を描いてきたのに、あれは「絵に描いた餅」になるのでしょうか。いま、「地域包括ケア」は、うまく行っている地域もあれば、うまく行っていない地域もあるようです。しかし、10年後はどうなるのでしょうか。「地域包括ケア」を問いなおして、何が問題なのか、皆さんと一緒に考えたいと思います。

カテゴリ 医療・健康
日時 2015年8月30日(日) 13時00分から17時00分まで
会場 講義室507
定員 72名
主催 大阪大学「ケアの臨床哲学」研究会
申し込み期限 2015年8月28日(金)
申し込み窓口 大阪大学文学研究科 浜渦研究室「ケアの臨床哲学」研究会

問い合わせ先 大阪大学「ケアの臨床哲学」研究会

http://www.let.osaka-u.ac.jp/~cpshama/clph-care/20150830_symposium.pdf

シンポジスト

1)才田 靖人(東神戸病院・医療ソーシャルワーカー)

「神戸市東部(東灘区)における地域包括ケアシステム

構築に向けた現状と課題 ~MSWの立場より~」

2)堀田 裕(京都市粟田地域包括支援センター・センター長)

山田 元子(新道学区社会福祉協議会・会長)

「新道学区からみる地域包括ケアへの課題」

3)西原 承浩(きむ医療連携クリニック・在宅療養支援診療所医師)

久保 美穂子(きむ医療連携クリニック・在宅支援ナース)

「看取りの文化を取り戻すために」

司会:浜渦 辰二(大阪大学教授)

進行:林 道也(〈ケア〉を考える会・代表)

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