ウリヤ・ベニス=シナスール講演会 「‹概念の哲学› の源泉」
- 文化・芸術

フランス数理哲学史研究で知られる著名な研究者ウリヤ・ベニス=シナスール(フランス国立科学研究所名誉教授)の招聘講演。意識の哲学に対抗する科学認識論の哲学的プログラムはどこに源泉を持っていたか。わが国ではあまり知られていないお話をしていただきます。講演はフランス語ですが、当日にテキストと翻訳を配布する予定。質疑は英語でも可です。
カテゴリ | 文化・芸術 |
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日時 |
2015年6月6日(土)
14時00分から17時30分まで
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会場 | 待兼山会館大会議室 |
定員 | 48名 |
主催 | 科研「フランス・エピステモロジーの伏流としてのスピノザ」 |
問い合わせ先 |
大阪大学文学研究科 上野研究室 |
ウリヤ・ベニス=シナスール女史は国立科学研究所名誉教授。現代代数学史の認識論研究、およびカヴァイエスやロトマンなどに関するフランス数理哲学史研究で知られる著名な研究者。著書に『カヴァイエス』(Les Belles Lettres、2013)、『体とモデル』(Vrin 1991)などがあります。現代フランス哲学思想の一つの大きな潮流として現象学があったことはよく知られていますが、傍らに実はもう一つ、対抗的な潮流がフランスにありました。科学認識論(エピステモロジー)です。意識の哲学に対抗する「概念の哲学」というカヴァイエス(Jean Cavailles 1903-1944)の哲学的プログラムは、いったいどのような源泉から出てきたのか。レジスタンスの中で落命するカヴァイエスはスピノザ主義を標榜していました。わが国では知られていないこのあたりの事情についてお話いただく予定です。講演はフランス語ですが、当日に翻訳も配布します。質疑は英語でも可です。