セミナー・シリーズ グローバル化時代の法と社会 第1回 千葉理論からChiba Theoriesへ グローバル化時代の法と社会を考えるために
- 要申込
- その他

グローバルコラボレーションセンターでは、法学研究科とともにこれまでの高度副プログラム「司法通訳翻訳論」を発展させ、グローバル化時代のニーズに即した新たな教育プログラム「グローバル化時代の法と社会」の開設を予定しています。セミナー・シリーズ「グローバル化時代の法と社会」では、法と文化、法と国際協力、法と言語(司法通訳)等の新たな教育プログラムの根幹となるテーマについて、毎回、話題提供者をお招きし、法と社会、あるいは法と法文化に関する様々なトピックについて、これまでの枠組みにとらわれない自由な議論をおこなってみたいと考えています。新たな知識を学ぶ、というよりは、何か新しいことが生まれるかもしれない場面に出会いたい方の、学生、院生、研究者はもちろん、高校生からシニアの方まで世代を越えたご参加を心待ちにしています。
カテゴリ | その他 |
---|---|
日時 |
2015年3月10日(火)
13時00分から17時00分まで
|
会場 | 大阪大学豊中キャンパス STUDIO(全学教育総合棟I-3F) |
主催 | 大阪大学グローバルコラボレーションセンター |
問い合わせ先 |
大阪大学グローバルコラボレーションセンター http://www.glocol.osaka-u.ac.jp/research/150310.html |
申込方法: 件名を「3/10セミナー参加」として名前、所属を記載のうえ、 info@glocol.osaka-u.ac.jp までお申し込みください。当日参加も可能です。
参加無料
話題提供者:石田慎一郎(首都大学東京)
法哲学・法社会学・法人類学の分野における千葉正士の業績は、グローバル化時代の法と社会を考えるための主要な方法のひとつとして国際的によく知られている。日本国内で、とくに2015年は千葉正士の業績を記念する複数の出版事業が予定されており、その業績を回顧し、あらたな発展を構想するためのよい機会に満ちている。本報告では、 (1)法主体、三ダイコトミー、アイデンティティ法原理を鍵概念とする千葉理論(千葉の法文化論、法の多元的構造論)の意義について、報告者が調査地としている東アフリカの事例分析を絡めて探究する。 (2)日本そして世界の千葉スクールの現状を紹介し、様々なChiba Theoriesの展開可能性を観察する。(3)千葉理論に対するいくつかの疑義や批判に応答するかたちで、さらには千葉理論の歴史的文脈を踏まえながら、千葉正士が目指した〈人間と法〉研究のエッセンスについて報告者の私見を述べる。以上のような千葉理論の探究は、グローバル化時代の法と社会を考えるうえでの重要なヒントをもたらしてくれるはずである。駆け足の報告になるが、千葉正士について熱く語りたい。