上映会&トーク 「戦後日本と韓国における労働の記憶、闘争の記録」
- 文化・芸術
韓国から二人の監督をお招きして、上映会&トークを行います。上映作品は朴貞淑監督の『海を越えた初恋―1989、スミダの記憶』(2010年)、金美禮監督の『ノガダ』(2005年)です。上映後、両監督とのトークがあります。
カテゴリ | 文化・芸術 |
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日時 |
2015年1月21日(水)
13時00分から18時00分まで
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会場 | 待兼山会館 2階会議室 |
定員 | 40名 |
主催 | 大阪大学文学研究科日本学研究室 |
問い合わせ先 |
日本学研究室 |
企画意図:
太平洋戦争から戦後日本の経済成長、韓国の民主化といった政治経済的転機が日韓の民衆の生き様にどのような影響を与えたか、また民衆はそれにどう向き合ってきたか。二本のドキュメンタリー映画を通して、戦後を生きた人々の生存と移動、民衆史をともに考えていきたいと思います。
上映作品紹介:
①「海を越えた初恋--1989、スミダの記憶」監督:朴貞淑(ぱく・じょんすく)
1989年、日系企業である韓国スミダ電気は一枚のファクスで工場の廃業と全職員の解雇を通知する。突然失業者になった労働者たちは日本にあるスミダ本社の前で戦うことを決意し、海を渡る。その闘いに参加した数千人の日本人は、韓国からきた女性労働者たちの姿を今も鮮明に覚えている。彼女たちの何が日本人の初恋となって今に続いているのだろうか。
②「ノガダ」監督:金美禮(きむ・みりぇ)
ノガダとは韓国の建設現場で肉体労働をする人たちを指す俗語。建設現場の日雇い労働者として不安定に生きてきた高齢の父は、もう現場から呼び出されない。経済成長という名の下で使い捨てされているノガダの現実を、韓国と日本の建設産業の下請け構造から探り出す。似ている韓国と日本のノガダは、現在と未来に対する希望を探せるだろうか。