大阪大学〈声なき声、いたるところにかかわりの声、そして私の声〉芸術祭Ⅱ ARTIST IN RESIDENCE VOL.1 ジョアン・ガルシア 映像・写真展 「Kamishinden Fantasy 上新田 ゆめまぼろし」
- 文化・芸術

昨年より実施の、大阪大学にアーティストが滞在して芸術創作を行うシリーズ。今年は、フランス在住のポルトガル人写真家ジョアン・ガルシア氏が、北摂に残る文化財とともに、「声なき声(記憶)」をテーマとして、この地のファンタジー(ゆめまぼろし)を創ります。会場となる旧新田小学校の周辺(上新田)は、江戸時代からの街道や家屋を残す歴史地区である一方、千里中央の開発や区画整理の進む準ニュータウンでもあります。「Kamishinden Fantasy」は、そんな多層多彩な想いを孕む地を舞台に、ガルシア氏が一ヶ月もの間、様々な人と出会い、語り、その地を歩み、見て、上新田の記憶を未来へと投げかけたものです。本展は、夕暮れから夜にかけての時間に開催されます。光の加減が、刻一刻と移り変わる教室の窓。夜の帳につつまれた校舎。非日常の空間となった旧新田小学校で、上新田のゆめまぼろしをご覧下さい。
カテゴリ | 文化・芸術 |
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日時 |
2014年11月1日(土)から2014年11月5日(水) |
会場 | 旧新田小学校校舎(豊中市) |
問い合わせ先 |
大阪大学大学院国際公共政策研究科 稲盛財団寄附講座事務局 http://www.osipp.osaka-u.ac.jp/inamori/ |
会場 :旧新田小学校校舎(豊中市上新田3-3-1) 観覧無料(豊中市文化財秋の一般公開)
アクセス :北大阪急行「桃山台」駅から北へ約700メートル、徒歩約10分/阪急バス停「新田幼稚園前」から徒歩約1分
主催 :大阪大学大学院国際公共政策研究科稲盛財団寄附講座
共催 :豊中市・豊中市教育委員会・大阪大学大学院文学研究科・大阪大学CSCD・大阪大学総合学術博物館
助成 :平成26年度文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」、「劇場・音楽堂・美術館等と連携するアート・フェスティバル人材育成事業」
後援 :上新田天神社
協力 :豊中市人権文化部文化芸術室
関連プロジェクト
※各プログラムへのお申込み:①氏名②当日の連絡先を明記の上、各メールアドレスへお申込み下さい。1.[みちくさ集団登校〜ときの分かれ道を歩く〜]
千里中央駅から会場となる旧新田小学校へと歩いていく。その道の途中には展覧会の伏線が張り巡らされています。それは向かいながら見えてくる千里ニュータウンと、その開発除外地、上新田の中に隠されています。江戸期に建てられた民家や街道、竹林を抜けた先の秘密の路地など、様々な時の移ろいを感じるのもまた佳味。会期の5日間、毎日開催します。3日の文化の日には外国語にも対応(インターナショナル版)。
2.[オープニング・トーク]
アーティストの目は、日常と非日常を不断に行き来しながらこれまで誰も見たことのなかった独特の“Fantasy”を生み出します。「世界のカオスに敏感を生み出す」という詩的な評価を受けるガルシア氏の見た上新田の人と景色…そのゆめまぼろしとは? 類い稀な目をもつこの写真家とともに、展覧会について、そして皆さんそれぞれの見るものについて、語り合ってみましょう。
3.[写真WS]
日常の中に潜むちょっと不思議な瞬間。普段の見方を少し変えるだけで、あなたもそんな一瞬に出会えるかもしれません。ガルシア氏とともに、小学校周辺を歩きながら写真を撮ってみませんか。会期終了後には、彼によって参加者の写真が大きな一枚のスクリーン上に展示されます。6日から9日までの「文化財秋の一般公開」(10時—16時)において公開されます。
4.[朗読劇〜夢見る人〜]
千里ニュータウンの片隅に残る旧校舎。1973年に引退したものの100年以上の記憶を背負う教室で、一日限り、「授業」を再開します。大阪に縁のある島田陽子さんの詩を導きの糸にして、私たちの記憶と上新田界隈の移ろいとが交差する時間を旅してみましょう。幼い頃に見ていた夢をふと想い出す…。そんな心のアルバムをめくる空想劇をお楽しみ下さい。