二頁だけの読書会vol.2『カナダ・イヌイトの民族誌:日常的実践のダイナミクス』

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二頁だけの読書会vol.2『カナダ・イヌイトの民族誌:日常的実践のダイナミクス』

本のとある見開き二頁をきっかけに、大阪大学の研究成果を参加者のみなさんと分かち合い、学び合うプログラムです。

カテゴリ 文化・芸術
日時 2014年4月21日(月) 18時00分から20時00分まで
会場 りそな銀行梅田支店 りそなプライベートサロンReラグゼ セミナールーム
主催 大阪大学 大型教育研究プロジェクト支援室
後援等 共催:大阪大学出版会、株式会社りそな銀行   協力:大阪大学クリエイティブユニット、大阪大学21世紀懐徳堂
問い合わせ先 大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室「二頁だけの読書会」事務局

http://www.lserp.osaka-u.ac.jp/ura/2pages.html

ゲスト:大村敬一(大阪大学大学院言語文化研究科・准教授)

人類学とは「人類はどこから来て、どのような存在であり、どこに向かうのか」という人類の過去と現在と未来を問う学問である。この問いに答えるために、本書はあえて、カナダ極北圏の先住民、イヌイトという私たちと異質な人々に焦点をあてる。イヌイトの間で生活しながらフィールドワークを行うことで、どのような人類の姿が見えてくるのだろうか。今回は、多様な人々の日常生活の肌理を手がかりに「人類とは何者か」という問いに答えようとする人類学の挑戦を紹介する。

日時:2014年4月21日(月)18時~20時(開場17時30分)

会場: りそな銀行梅田支店 りそなプライベートサロンReラグゼ セミナールーム

参加費:無料

定員:先着順30名(要事前申込、定員になり次第受付〆切)

事前申込方法:4月2日(水)21時~ 専用ページ からお申込みください。

ちらしのダウンロードは こちら から

◎本の紹介

『カナダ・イヌイトの民族誌:日常的実践のダイナミクス』
著者:大村敬一、大阪大学出版会、2013

(本の概要)
イヌイトと総称されるカナダ極北圏の先住民は、その厳しい環境で1000年にわたって暮らすなかで、精細な知識と優れた生活技術を身につけてきた。こうした知識と技術は「在来知」と呼ばれている。本書では、その一つ、広大なツンドラの環境で迷うことなく的確なルートを見出すナヴィゲーションを焦点に、卓抜した在来知が日常生活のなかで培われている様子が活き活きと描き出される。フィールドワークでイヌイトと生活をともにしながら、ありふれた日常の生活実践を通して在来知が創造的に生み出されるプロセスを追跡することで、本書は人類学に新たな地平を拓いている。

関連図書(上記以外)

・本多俊和、大村敬一、葛野浩昭『人類学研究:先住民の世界』放送大学教育振興会、2005

・齋藤玲子、岸上伸啓、大村敬一編『極北の森林の記憶イヌイットと北西海岸インディアンのアート』昭和堂、2009
・本多俊和、大村敬一編『グローバリゼーションの人類学:争いと和解の諸相』放送大学教育振興会、2011
・フランツ・ボアズ著『プリミティヴアート』言叢社、2011
・岡田浩樹、木村大治、大村敬一編『宇宙人類学の挑戦』昭和堂、2014
・岸上伸啓著『イヌイット:「極北の狩猟民」のいま 』中公新書、2005
・岸上伸啓著『カナダ・イヌイットの食文化と社会変化』世界思想社、2007
・窪田幸子・野林厚志編『先住民とは誰か?』世界思想社、2009
・河合香吏編『集団:人類社会の進化』京都大学学術出版会、2009
・菅原和孝編『身体化の人類学』世界思想社、2013

ほか

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