サイエンスカフェ「毒と薬 ~ ボツリヌス毒素が体内に侵入する仕組みの秘密から」
- 科学・技術

今回のサイエンスカフェは、「最先端・次世代研究開発支援プログラム」で採択された研究課題「ボツリヌス毒素複合体の体内侵入機構の解明と経粘膜ワクチンデリバリーとしての応用」のアウトリーチ活動として実施します。
カテゴリ | 科学・技術 |
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日時 |
2014年3月17日(月)
19時00分から20時30分まで
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会場 | うめきた・グランフロント大阪 北館1階 ナレッジキャピタル カフェラボ |
定員 | 25名 参加費:500円(ワンドリンク付) |
主催 | 大阪大学 大型教育研究プロジェクト支援室 / 大阪大学 学術研究機構会議 |
後援等 | 共催:一般社団法人ナレッジキャピタル 協力:大阪大学21世紀懐徳堂 |
問い合わせ先 |
大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室 http://www.lserp.osaka-u.ac.jp/ura/pressrelease/20140301.html |
●ゲスト:藤永由佳子
(最先端・次世代研究開発支援プログラム採択者/大阪大学大学院 微生物病研究所 特任教授)
●ファシリテーター:岩崎 琢哉
(大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室 特任研究員)
●会場: うめきた・グランフロント大阪北館1階ナレッジキャピタル カフェラボ (大阪市北区大深町3-1)
詳細は こちら から
●今回のサイエンスカフェは、「最先端・次世代研究開発支援プログラム」で採択された研究課題のアウトリーチ活動として、実施するものです。
最先端・次世代研究開発支援プログラムとは、将来、世界の科学・技術をリードすることが期待される潜在的可能性 を持った研究者に対する研究支援制度です。国の「新成長戦略(基本方針)」(2009 年12 月30日閣議決定)において掲げられた先端的研究開発を支援することにより、中長期的な国の科学・技術の発展を図り、国の持続的な成長と政策的・社会的課 題の解決に貢献することが目的です。
お手元にスマートフォンがありましたら、ちょっと「ボツリヌス毒素」について調べてみていただきたいのですが、検索すると情報がずらっと出てくるはずです。
ボツリヌス毒素=猛毒とご存じの方もおられるでしょう。人が生きるというのは、心臓ですとか肺ですとか、体の要所が神経で結ばれて正確に動いてこそですが、ボツリヌス毒素は神経にとりついて、その働きを壊してしまいます。
ボツリヌス毒素が怖いというのは、いったん脇に置くとして、それらはどうやって体の奥底に入ってくるのかが不思議です。人はそんなにヤワではなくて、少々おかしな物を食べた程度では平気です。胃や腸は外界と接していますから、バイ菌などが入ってこない何重もの防御の仕組みをもっています。なのにボツリヌス毒素は、そこをくぐり抜ける。どこで学んだのか、それはそれは巧妙な手口を使います。
ボツリヌス毒素の侵入方法に注目するひとつの理由は、そこが分かれば薬の飲み方、運び方といいますか、そのあたりを変えるかもしれないからです。薬は毒の逆といいますか、なるべく上手く体に入って欲しい。ボツリヌス毒素は文字通り毒だけれども、その上手さがある。藤永先生の研究は、この辺にも着目して続けられているそうです・・・(続きは会場でどうぞ)
(ファシリテーター:岩崎琢哉) |