サイエンスカフェ「細胞を並べて積み重ねる話の、第三話。」(ゲスト:松崎典弥さん)
- 科学・技術

今回は、学問分野の壁をこえて共同研究を行う3人にお集まりいただき、医学と工学の研究者が協力して何を目指すのか、そのとっておきの話をうかがいます。
カテゴリ | 科学・技術 |
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日時 |
2014年1月27日(月)
18時30分から20時00分まで
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会場 | うめきた・グランフロント大阪 北館1階 ナレッジキャピタル カフェラボ |
定員 | 約30名(事前申込み不要) |
主催 | 大阪大学 大型教育研究プロジェクト支援室 |
後援等 | 共催:一般社団法人ナレッジキャピタル 協力:大阪大学21世紀懐徳堂 |
問い合わせ先 |
大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室 http://www.lserp.osaka-u.ac.jp/ura/pressrelease/20140127SC.html |
大阪大学の松崎典弥さんは化学の研究者で、細胞を平面でなく立体的に培養する独自の手法によって、ヒトの組織モデルを作る研究に取り組んでいます。細胞を一個単位でコントロールして思い通りに、しかも立体的に並べることで、組織モデルを作るのです。 細胞を並べる手法はいくつかあり、とりわけインクジェットプリンターに似た装置を使う方法では、まるで紙に図が描き上がるようにして組織モデルが出来上がるのだそうです。人工的にという言い方の示す事柄が、端的に現れています。
健康な状態の組織はもちろん、病に冒されている状態の組織モデルさえも産み出せるような技術が確立すれば、医薬品試験のひとつとして、いつかは動物実験を置き換えるような応用も視野に入ってくるのでしょう。病気の研究そのものを推し進める力にもなるはずです。この研究の成果は、共同で研究を行う医学研究者の狩野光伸さんと平川聡史さんにとっても重要であることはもちろん、将来はさらに大きな影響力を持つ可能性もあるのです。
今回は、学問分野の壁をこえて共同研究を行う3人にお集まりいただき、医学と工学の研究者が協力して何を目指すのか、そのとっておきの話をうかがいます。
平川 聡史(浜松医科大学 皮膚科学講座 准教授)
●ファシリテーター:岩崎 琢哉(大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室 特任研究員)
※20歳未満の方には、アルコールは提供いたしません。
ナレッジキャピタル カフェラボ (うめきた・グランフロント大阪 北館1階(大阪市北区大深町3-1))
ちらしのダウンロードは こちら から
今回のサイエンスカフェは、「最先端・次世代研究開発支援プログラム」で採択された研究課題のアウトリーチ活動として、実施するものです。
最先端・次世代研究開発支援プログラムとは、将来、世界の科学・技術をリードすることが期待される潜在的可能性を持った研究者に対する研究支援制度です。国の「新成長戦略(基本方針)」(2009 年12 月30日閣議決定)において掲げられた先端的研究開発を支援することにより、中長期的な国の科学・技術の発展を図り、国の持続的な成長と政策的・社会的課題の解決に貢献することが目的です。
採択者:松崎 典弥
研究課題:1細胞レベルで3次元構造を制御した革新的ヒト正常・疾患組織モデルの創製