「リサーチとしてのアート・ワークショップ」第1回 「声なき声が集まる場所、それはいかにして可能か?」

  • 要申込
  • place 豊中キャンパス
  • 文化・芸術
「リサーチとしてのアート・ワークショップ」第1回 「声なき声が集まる場所、それはいかにして可能か?」

今年度4回開催される「リサーチとしてのアート・ワークショップ」では、高山明さん(演出家・Port B)と林立騎さん(翻訳者・演劇研究者)がメイン講師、田中均(文学研究科)が司会として、毎回異なるゲスト講師を招き、アートと社会における「参加」を めぐる諸問題についてリサーチを展開します。 第1回の今回は、1日目に、「声なき声が集まる場所、それはいかにして可能か?」と題して、ルソー、ベンヤミンなど思想史の研究で幅広く活躍されている仲正昌樹さんをお招きして、〈声〉について、デモクラシーについて、またそれらの主題がアートとどのような関係を持ってきたか/持ちうるかについて語っていただきます。それを踏まえて、《国民投票プロジェクト》など、政治というトポスをアートから捉え直すプロジェクトを展開してきた高山明さん、また政治と向き合う演劇言語の可能性を翻訳者・研究者として探究してきた林立騎さんとの議論が展開されます。 2日目は、メイン講師と人材育成プログラム受講生(下記参照)とが、大阪という地域の特性を踏まえた上でそこで「声を集める」、あるいは「声が集まる場を作る」とはいかなることか、そしてそれをアート作品として実現するためには何が必要なのか、どのようなリサーチが求められるのかを議論します。 (このワークショップは、アート・フェスティバル人材育成プログラム「劇場・音楽堂・美術館等と連携するアート・フェスティバル人材育成事業-〈声なき声、いたるところにかかわりの声、そして私の声〉芸術祭-」の一環として行われます)

カテゴリ 文化・芸術
日時 2013年9月28日(土)から2013年9月29日(日)
会場 文法経講義棟法22教室
主催 大阪大学文学研究科
問い合わせ先 大阪大学大学院文学研究科・田中均

http://www.let.osaka-u.ac.jp/ja/research/activities/projects/artfestival/contents

1日目: 「声なき声が集まる場所、それはいかにして可能か?」
――デモクラシーをめぐる、政治思想とアートとの対話

ゲスト講師:仲正昌樹(金沢大学法学類教授) 講師:高山明(PortB)、林立騎(ドイツ語翻訳者・演劇研究者)
司会:田中均(大阪大学大学院文学研究科)
2013年9月28日(土)14:00~16:30   大阪大学豊中キャンパス・文法経講義棟2階・法22教室

2日目: 「大阪で、「声を集める」プロジェクトを作る」
講師:高山明、林立騎 司会:田中均
2013年9月29日(日)13:00~15:00   大阪大学豊中キャンパス・文法経講義棟2階・法22教室

■講師プロフィール

仲正昌樹(なかまさ・まさき)

1963年生まれ。金沢大学法学類教授。政治思想史・ドイツ文学。ドイツ・ロマン派の言語哲学・批評理論の研究から出発して、フランクフルト学派やデリダ、コーネル等の現代思想の研究に取り組む。近年は、英米のリベラリズム系の政治・法哲学に仕事の重点を移しているが、政治哲学・批判理論の芸術批評への応用にも関心を持っている。主な著書に、『ヴァルター・ベンヤミン』『現代ドイツ思想講義』『カール・シュミット入門講義』(いずれも作品社)、『集中講義!日本の現代思想』『いまこそルソーを読み直す』(いずれもNHK出版)など。

高山明(たかやま・あきら)

1969年生まれ。2002年に演劇ユニットPort Bを結成。演劇の枠組みを超えた活動を展開。『東京/オリンピック』(はとバスツアー)、『サンシャイン62』、『個室都市』シリーズ(東京、京都、ウィーン)、『完全避難マニュアル東京版』、『国民投票プロジェクト』、『福島―エピローグ?(光のないII)』など、ツアーや社会実験的なプロジェクトを現実の都市空間で展開する手法は、演劇の可能性を拡張する試みとして国内外で注目を集めている。

林立騎(はやし・たつき)

1982年生まれ。ドイツ語翻訳者、演劇研究者。アーツカウンシル東京リサーチャー(演劇・伝統芸能分野)。訳書:エルフリーデ・イェリネク『光のない。』(白水社、第5回小田島雄志翻訳戯曲賞受賞)。論考:「エルフリーデ・イェリネクの演劇言語」(現代詩手帖2013年4月号)。翻訳理論と演劇理論を社会的に更新するための研究と実践に取り組んでいる。

※受講生以外の方の来場も可能ですが、プログラムの性質上、受講生の参加が優先されますのでご了承下さい。

※このワークショップは、文化庁補助金「大学を活用した文化芸術推進事業」によって行われます。

ページトップへ