大阪大学総合学術博物館 第16回企画展 「オオサカがとんがっていた時代 -戦後大阪の前衛美術 焼け跡から万博前夜まで-」

  • place 豊中キャンパス
  • 文化・芸術
大阪大学総合学術博物館 第16回企画展 「オオサカがとんがっていた時代 -戦後大阪の前衛美術 焼け跡から万博前夜まで-」

本展は、大阪が戦後の混乱から復興し、ヴァイタリティに富んでいた時代、すなわち1950年代から60年代、主に美術ではどのような実験的活動が試みられていたか、その実像の一端を明らかにしようとするものです。 関西では戦後、従来の形式に収まらない表現や視点を実現しようとした様々なグループが生まれました。中でも画家・吉原治良(1905~1972年)をリーダーとして結成された具体美術協会(具体、1954~1972年)は、吉原の指導のもと、メンバーが次々と前例のない作品を発表し、欧米の作家や批評家、収集家との積極的な交流を深めます。1962年9月には、大阪市北区宗是町33(現在の大阪市北区中之島3丁目)にあった吉原所有の土蔵を改装し、具体の作品を常設展示できる施設「グタイピナコテカ」を開設するに至りました。 本展では、パンリアル美術協会、デモクラート美術家協会、生活美術連盟など戦後の美術グループを概観しながら、大阪大学発祥の地・中之島にかつて存在した「グタイピナコテカ」での具体の活動に焦点を当てます。その他、デザイン、音楽、建築といった他の分野の動きも紹介し、1950~60年代に大阪で繰り広げられた先進的な動向を改めて振り返ります。それは、大きく変貌する現代大阪の文化芸術の将来像を考えるうえでも有意義といえるでしょう。

カテゴリ 文化・芸術
日時 2013年4月27日(土)から2013年7月6日(土)
会場 大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館
主催 主催:大阪大学総合学術博物館 共催:豊中市、大阪大学大学院文学研究科、大阪大学大学院工学研究科 協力:大阪大学21世紀懐徳堂
問い合わせ先 大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館
http://www.museum.osaka-u.ac.jp

展覧会構成

(1) 戦後前衛美術の諸相

パンリアル美術協会、デモクラート美術家協会、生活美術連盟による作品・資料など

(2) 中之島からの発信:グタイピナコテカ

グタイピナコテカで紹介された海外作品、具体会員による外装・内装アイデアスケッチ、具体会員による個展パンフレット等の関連印刷物、開館記念パーティ記録映像など

(3) 都市へのまなざし、都市からのまなざし

新歌舞伎座、その他劇場・ホールに関する資料など

展覧会関連イベント

ミュージアム・レクチャー

※いずれも午後2時~3時30分、3階セミナー室、定員60名、当日先着順(聴講無料、30分前より開場)。

【第49回】 5月4日(土・祝)

「作り手の論理 聴き手の楽しみ―昭和30年代の大阪における芸術音楽について」

上野正章(大阪大学大学院文学研究科招へい研究員)

【第50回】 5月18日(土)

「デザインと前衛芸術、その大阪での融合」
竹内幸絵(大阪市立大学非常勤講師/サントリーホールディングス)

【第51回】 5月25日(土)

「移りゆく街に埋もれるアヴァンギャルドな表現力」
小浦久子(大阪大学大学院工学研究科准教授)

「具体」関連企画

※3階セミナー室、トークは定員60名、当日先着順(聴講無料、30分前より開場)。

【トークA】 6月1日(土) 午後2時~3時30分

「実験としての美術館 グタイピナコテカ」

前川強(作家)× 松谷武判(作家)

グタイピナコテカが具体にとってどのような意味を持っていたのか、その設立以前から具体美術展に出品し始め、その活動の展開を担ってきた元会員の方々と共に顧みます。

【ワークショップA】 6月8日(土) 午後2時~4時 ※要申込(申込期間:5月1日(水) ~ 5月10日(金))

「部分と全体」 ※対象:中学生以上 定員:20名 参加費:無料

堀尾貞治(作家・元具体会員)

ばらばらなものが一つにまとまったとき、思いがけない形と色が現れます。その楽しさと、視点を少し変えるだけで、同じものでも全く違うように見える驚きを体験します。

【トークB】 6月22日(土)  午後2時~3時30分

「グッゲンハイム美術館でのGutai」
平井章一(京都国立近代美術館情報資料室長・主任研究員)× 加藤瑞穂(当館招へい准教授)

今春開かれた北米で初となる「具体」の大規模な展覧会「具体:素晴しい遊び場所」について、その開催に協力した立場から、報告を交えつつ同展を見直します。

豊中市との共催企画

【ワークショップB-1】 5月11日(土)  午後2時~4時 ※要申込(申込期間:4月2日(火) ~ 4月11日(木))

※会場の都合で5月11日に急きょ開催できなくなった場合、5月18日(土)に実施

「〈豊中〉再発見」 ※対象:小学生(必ず保護者1人が同伴してください) 定員:10名 参加費:無料

森口ゆたか(造形作家)

テレイドスコープ(ビー玉万華鏡)を組み立てていろいろな場所をながめ、ふだんとは全く違う風景を発見します。
場所:カトリック豊中教会(豊中市本町6-1-6)

【ワークショップB-2】 6月15日(土) 午後2時~4時 ※要申込(申込期間:5月13日(月) ~ 5月23日(木))

「つくって あそんで かんじる ダンボールトンネル迷路」 ※対象:小学生(保護者同伴可) 定員:30名 参加費:無料

大野良平(美術家)

ギャラリー内にダンボールを連結させ、トンネル迷路をつくります。
場所:豊中市立市民ギャラリー(阪急宝塚線・豊中駅南側高架下1階)

【ワークショップA、Bへの参加には事前申込が必要です】

ワークショップ名、住所、氏名(同伴する保護者の氏名も含む)、電話番号、小学校名・学年(ワークショップBのみ)を記入のうえ、以下1~3のいずれかの方法によりご応募ください。応募者多数の場合は抽選を行い、当否の結果は別途お知らせいたします。電話、FAXでの受付はいたしません。

1) 往復はがき(返信はがきの表に住所、氏名を明記願います)
宛先:〒561-8501(住所不要)文化芸術室 ワークショップ担当

2) E-Mail
アドレス: bunka@city.toyonaka.osaka.jp

3) 豊中市役所文化芸術室にて直接申込
窓口時間:平日 午前9時~午後5時15分

※詳細に関しては豊中市のホームページ( http://www.city.toyonaka.osaka.jp/jinken_gakushu/bunka/bunka_topics/handai-kikaku.html )、または豊中市役所文化芸術室 ワークショップ担当(Tel: 06-6858-2503)へお問い合わせください。

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