最先端・次世代研究開発支援プログラム研究者が語る 第2回 3大学主催連携講演会「グリーン・ライフイノベーションへの材料研究最前線」
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- 科学・技術

2011年に日本学術振興会の「最先端・次世代研究開発支援プログラム」に採択された4名の研究者による、三大学(大阪大学・東北大学・東京工業大学)主催、物質・材料研究機構(NIMS)共催の連携公開講演会です。 今回は大阪大学中之島センターを会場に、産業・医療の場で活用される最前線の材料研究を、高校生にも分かりやすくお話します。
カテゴリ | 科学・技術 |
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日時 |
2012年10月27日(土)
13時30分から16時45分まで
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会場 | 大阪大学中之島センター(大阪市北区中之島4-3-53 Tel.06-6444-2100 ) |
主催 | 大阪大学、東北大学、東京工業大学 |
後援等 | 共催:独立行政法人 物質・材料研究機構(NIMS) 協力:大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室、大阪大学21世紀懐徳堂 |
申し込み期限 | 2012年10月24日(水) |
申し込み窓口 | https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dENoMUtDN0ZnTERiZVd0YmI2YmV4R0E6MA |
問い合わせ先 |
大阪大学 佐藤 http://www.lserp.osaka-u.ac.jp/info/201409051.html |
●日時: 2012年10月27日(土) 13:30~16:45 (開場・受付開始は 13:00)
●会場: 大阪大学中之島センター( アクセスマップ )
●講演テーマ/講師:
講演1「超高温エネルギー変換への材料研究最前線」
東北大学大学院工学研究科 准教授 吉見 享祐
熱を仕事(力学的エネルギー)に変換する場合、熱エネルギーをより高温で扱う方が、パワーの面でもエネルギー効率の面でも優れています。そこで超高温に耐える材料の設計が可能になれば、高出力で変換効率の高い装置の開発に新たな可能性が生まれます。新しい超高温材料の開発は、エネルギー問題解決の糸口になると期待されています。今回の講演会では、私が進める超高温材料創製プロジェクトの最新情報をお伝えします。
講演2「血管の病気を治す材料研究最前線」
東京工業大学 精密工学研究所 教授 細田 秀樹
6割以上の人が亡くなる原因となっている、がん、心筋梗塞、脳卒中の治療のために、内視鏡やカテーテルなど、血管内で治療を行う機器の進歩が望まれています。そのためには、しなやかで血管の動きに合い、アレルギー性の高いニッケルなどの元素を含まず、安全で信頼性が高い医療用の材料が必要です。今回の講演会では、こうした血管の病気を治す医療器具に用いられる材料についてお話しします。
基調講演3「形を記憶する機能材料研究最前線」
物質・材料研究機構(NIMS) 先進高温材料ユニット
構造機能融合材料グループ グループリーダー 御手洗 容子
曲げても元の形に戻る眼鏡フレーム、水が沸騰すると自動的に栓が開く炊飯器。これらは、大きく変形しても形が戻る超弾性、温度をあげることにより形が戻る形状記憶特性を利用しています。より高い温度で形を記憶できれば、エンジンなど高温で動く機械などに使うことができ、モーターなど動力がなくても動く部品を作ることができます。高温で形を記憶する可能性がある材料についてお話します。
講演4「人工関節・骨代替への材料研究最前線」
大阪大学大学院工学研究科 教授 中野 貴由
骨の微細構造、特に結晶の並び方に注目した研究によって、骨はその場所によって強さの向きが違っている事がわかっています。つまり、骨の結晶の向きを自由自在にコントロールすることが、将来の最先端骨医療のカギとなるのです。現在では、こうした研究成果を踏まえ、従来にない人工関節や骨代替材料の研究が進んでいます。今回の講演会では、こうした次世代型の材料開発における最新情報をお伝えします。
●参加費:無料(事前申込要)
●申込方法:
メールにて大阪大学 佐藤宛(info@mat.eng.osaka-u.ac.jp)に氏名・年齢・所属(高校生の場合は高校名・学年)・連絡先を明記の上、お申込みください。
こちらのWEB申込フォーム
からもお申込みいただけます。
10月24日まで受け付けます。
●今回の講演会は、「最先端・次世代研究開発支援プログラム」で採択された次の研究課題のアウトリーチ活動として、実施します。
最先端・次世代研究開発支援プログラムとは、将来、世界の科学・技術をリードすることが期待される潜在的可能性を持った研究者に対する研究支援制度です。このプログラムは、国の「新成長戦略(基本方針)」(2009 年 12 月 30 日閣議決定)において掲げられた先端的研究開発を支援することにより、中長期的な国の科学・技術の発展を図り、国の持続的な成長と政策的・社会的課題の解決に貢献することが目的としています。
採択者:吉見 亨祐
研究課題:「究極の耐熱性を有する超高温材料の創製と超高温特性の評価」
採択者:細田 秀樹
研究課題:「3大成人病の革新的血管治療を実現する安全・高X線造影性・磁場駆動形状可変材料の発展」
採択者:中野 貴由
研究課題:「骨微細構造から学ぶ骨生体材料学の構築と骨配向化制御」
採択者:御手洗 容子
研究課題:「タービン燃焼効率改善のための高温用温度感知型変位制御材料の設計」