アフリカの紛争解決と平和構築を志す人へのメッセージ― 現場での人道支援活動を通して
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イギリス留学やイスラエルでのボランティア活動の後、コンゴ民主共和国やルワンダ等における難民・紛争・平和構築の分野に携わってこられた元UNHCR職員米川正子氏をお招きします。これまでの活動から浮かび上がってくる我々日本人にも関係する問題を理論と現場のギャップを問いながら考えていきます。
カテゴリ | その他 |
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日時 |
2011年10月14日(金)
17時00分から19時00分まで
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会場 | 大阪大学ステューデントコモンズ セミナー室1 |
主催 | 大阪大学グローバルコラボレーションセンター |
後援等 | 大阪大学OSIPP国連政策研究センター |
問い合わせ先 |
大阪大学グローバルコラボレーションセンター http://www.glocol.osaka-u.ac.jp/research/111014.html |
第77回 GLOCOLセミナー / FIELDOグローバル・エキスパート連続講座(8)
アフリカの紛争解決と平和構築を志す人へのメッセージ
― 現場での人道支援活動を通して
講師:米川正子
(宇都宮大学国際学部特任准教授・元UNHCRゴマ事務所長)
コメンテーター:ヴァージル・ホーキンス(大阪大学国際公共政策研究科准教授)
米川正子氏は、イギリス留学、イスラエルでのボランテイア活動、そして犬養道子氏の『人間の大地』がきっかけで、現場で働きたいという思いを抱くようになり、国連ボランテイアとしてアフリカ大陸へ渡った。そこで、コンゴ民主共和国とルワンダにおける難民・紛争・平和構築の分野にのめり込むことになった。
なぜコンゴとルワンダか?それは国際社会への怒りがあるからだと氏は語る。コンゴ東部は1990年代にルワンダ虐殺の飛び火を受け、「アフリカ第1次大戦」とも呼ばれた一連の2度にわたる戦争があった。それ以降、暴力、病気、飢え等によるコンゴ東部の死者数は540万人にのぼっている。これは第2次世界大戦後、最大の犠牲者数に当たり、現在もまだ不安定状態が続いている。 世界最大の国連平和維持活動(PKO)、国連における歴史上最大の「民主的な」大統領選挙、大規模な武装解除プログラム、様々な和平協定、VIPの訪問といった西欧諸国の「努力」にもかかわらず、状況はなかなか改善しない。
IT(情報技術)に依存している日本人の生活も、コンゴにある資源のおかげで成り立っており、コンゴの紛争と無関係とは言えない。しかし、国際社会はこの問題を認識しながらも、加害者を非難することはない。なぜ資源の存在がコンゴ人の恩恵ではなく、呪いになるのか。なぜ無罪のコンゴ市民が難民や国内避難民として居続けないといけないのか。なぜ現地の女性が性的暴力の犠牲者であり続ける必要があるのか。本セミナーでは、理論と現場のギャップを問いながら、これらの問題を考えていく。
※講師プロフィール等詳細は GLOCOLウェブサイト をご覧ください。