フィールドワークにおける倫理的ジレンマ:インドネシアの暴力における「公」と「私」の間
- 社会・政治・経済・法律

1998年5月、30年以上にわたりインドネシアを支配してきたスハルトが退陣した。スハルト体制のもとでは、公権力(軍・警察)による暴力に加え、プレマンと呼ばれるごろつきの暴力が一部意図的に温存され、両者は明快には区別しがたい形で共存し、統治を支えてきた。 ではスハルト退陣後、このような暴力のあり方はどう変わったか。「民主化」の時代、プレマンと呼ばれる人々はどのような活動を行っているか。これらの疑問に基づき、2005年4月から1年間フィールドワークを行った。その過程で、話を聞かせてもらうこと、助けてもらうこと、 限られた時間でできるだけ本音に近づこうとすること、すべてに困難やジレンマを体験した。この経験について、皆さんにお話ししたい。
カテゴリ | 社会・政治・経済・法律 |
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日時 |
2011年6月1日(水)
18時40分から20時10分まで
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会場 | 大阪大学人間科学研究科東館207教室(吹田キャンパス) |
主催 | 大阪大学グローバルコラボレーションセンター(GLOCOL) |
問い合わせ先 |
大阪大学グローバルコラボレーションセンター http://www.glocol.osaka-u.ac.jp/research/110601.html |
【講師】 今村祥子(同志社大学法学部非常勤講師)
【参加】 無料・事前申し込み不要
※ 本セミナーはGLOCOL科目「フィールドワークの実践と倫理」の授業の一環として行われるものですが、一般公開とします。
講師紹介:今村祥子(いまむら さちこ)
2000年9月より2002年9月まで、松下アジアスカラシップフェローとしてインドネシア大学に留学。2005年4月より2006年3月まで、国際交流基金次世代リーダーシップフェローとしてインドネシア戦略国際問題研究所に留学。2006年3月、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程、単位取得退学。現在、同志社大学法学部非常勤講師。