第70回GLOCOLセミナー マルセイユのコモロ系移民における「つながり」の形成と変容

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第70回GLOCOLセミナー マルセイユのコモロ系移民における「つながり」の形成と変容

南フランスのマルセイユ市には東アフリカのコモロ諸島からの多くの移民が住んでおり、コモロの「5番目の島」とも呼ばれている。「ディアスポラ・コモリエンヌ」と呼ばれるコモロ系移民は、すでにフランス社会によく馴染み、マルセイユ市民として定着する一方で、コモロの宗教や伝統文化を守り、故郷の村との強い紐帯を維持する移民コミュニティを形成している。本発表では、同郷組合としてのアソシアシオンの活動の検討を中心に、フランスのマルセイユ市に住むコモロ系移民における「共同性」が、どのような個人間のつながりや集合的活動によって形成されているのかを明らかにしたい。

カテゴリ その他
日時 2011年2月9日(水) 16時30分から18時30分まで
会場 大阪大学人間科学研究科東館3F 303教室(吹田キャンパス)
主催 大阪大学グローバルコラボレーションセンター
後援等 共催:大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
問い合わせ先 大阪大学グローバルコラボレーションセンター

http://www.glocol.osaka-u.ac.jp/research/110209.html

参加費無料、事前申込み不要です。ご興味のある方はぜひご参加ください。

講師: 花渕 馨也(北海道医療大学・大学教育開発センター・准教授)

北海道医療大学・大学教育開発センター・准教授。
専門は文化人類学。東アフリカ・コモロ諸島における精霊憑依についての研究、およびフランス・マルセイユ市のコモロ系移民と故郷とのトランスナショナルな紐帯についての研究に従事。
業績として、『精霊の子供:コモロ諸島における憑依の民族誌』春風社(2005)、『宗教の人類学』吉田匡興・石井美保との共編、春風社(2010)、『増補版 文化人類学のレッスン:フィールドからの出発』奥野克巳との共編 学陽書房(2011)など。また、発表に関連する業績として、「密航する女性たち:コモロ諸島におけるポストコロニアルな境界と移動」(『北海道医療大学人間基礎科学論集』第32号、pp1-16、2006)、「移動と連帯と友愛-マルセイユのコモロ人移民における社会関係の再編成-」(『北海道医療大学人間基礎科学論集』第34号 、pp.1-17、2008)等がある。

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