GLOCOL BANGKOK Seminar Series 2010 2回目 感染予防:政策と実践
- 医療・健康

タイは感染症対策にもっとも力を入れてきた国の一つである。とりわけ、HIV/AIDSの予防と治療は、1990年代より政府機関および市民社会がともに政策を立案しながら取り組んできた分野である。その結果、タイの新規HIV感染者は1990年代には年間平均約10万人であったのが、2000~2001年には2万人に激減した。 しかし、タイは陸続きで国境を他国と共有しているため、ヒトとモノの移動にともない感染症が拡大しやすい。それゆえに、タイ一国のみの対応では限界があり、近隣諸国との連携が重要である。 本セミナーでは、感染症予防の第一線で活躍する研究者、保健省担当官、国連職員をお招きし、それぞれの立場からの予防活動とその課題についてご報告いただく。また、ワークショップを通じて仏法戒律倫理と伝統的な生薬療法を組み合わせたHIV/AIDS治療法を実践している寺院を訪問し、予防の現場において体験学習を行う。
カテゴリ | 医療・健康 |
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日時 |
2010年9月20日(月)から2010年9月21日(火) |
会場 | 国際交流基金バンコク日本文化センター(9月20日)、プラバートナムプ寺(9月21日) |
主催 | 大阪大学グローバルコラボレーションセンター(GLOCOL) |
後援等 | 共 催:国際交流基金バンコク日本文化センター、マヒドン大学医学部 |
問い合わせ先 |
大阪大学GLOCOLバンコクデスク http://www.glocol.osaka-u.ac.jp/research/bangkok2010_0920-21.html(日本語)、http://www.glocol.osaka-u.ac.jp/en/research/bangkok2010_0920-21.html(英語) |
●言 語:英語・タイ語・日本語通訳あり
●参 加:無料、要事前予約
●プログラム
【Day 1】
2010年9月20日(月) 10:00~17:00
・講師:
タイ国保健省疾病管理局政策決定担当官/「タイにおけるエイズ感染症予防・治療と医療政策」
武田直和(大阪大学微生物病研究所日本-タイ新興・再興感染症共同研究センター(RCC―ERI) 特任教授)/「タイで注目すべきウイルス感染症」
Prasert Thingcharoen(マヒドン大学薬学部名誉教授、元WHOエイズコラボレーションセンター所長、WHOウイルス感染症専門諮問評議会メンバー)/「タイのHIV・エイズ事情」
SWING副代表(USAIDと世界基金支援によるHIV/AIDS感染予防活動をおこなうNGO)/「HIV感染症予防の実際・啓蒙周知活動紹介」
【Day 2】
2010年9月21日(火) 8:00~17:00
・現地訪問:プラバートナムプ寺(ロッブリー県) 8時にバンコクを車両にて出発し、エイズ患者、麻薬中毒患者の治療をタイの伝統生薬により実践する寺院を訪問する。夕刻バンコク着。