がんプロフェッショナル養成プラン 特別講演 「粒子線がん治療 –現状と将来展望」
- 医療・健康

本特別講演では「粒子線治療の現状と将来展望」についてわかりやすくご講演いただきます。ご興味おありの方は是非多数ご参集ください。
カテゴリ | 医療・健康 |
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日時 |
2010年12月24日(金)
16時00分から17時30分まで
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会場 | 大阪大学医学部銀杏会館 阪急電鉄・三和銀行ホール |
主催 | がんプロフェッショナル養成プラン |
問い合わせ先 |
がんプロフェッショナル養成プラン 医学物理士養成コース http://osaka.ganpro.jp/index.html |
【講演者】 平尾 泰男 先生(理学博士)
東京大学 名誉教授
放射線医学総合研究所 元所長・名誉研究員
医用原子力技術研究振興財団 常務理事
平尾泰男先生の研究分野は、核物理学、加速器物理学、それらの医学応用です。戦後の荒廃の中で、核物理学を再建すべく戦後最初のサイクロトロンの建設に参加、以来わが国最初の扇型収束サイクロトロン、世界最初の重イオン蓄積リング等々を次々と開発されました。そして最後に完成された放射線医学総合研究所の重イオンシンクロトロンは世界最初のがん治療専用重イオン線装置として画期的な実績をあげ、がん治療の新しい選択肢を提示されました。それらの優れた研究成果により、1997年紫綬褒章、2002年勲2等瑞宝章、2005年高松宮妃癌研究基金学術賞を受賞されています。
粒子線がん治療は、外科腫瘍学、内科腫瘍学、小児腫瘍学との併用においても高い治癒率を達成し、同時に副作用を画期的に減少させます。各がん専門分野における治療法の選択肢の自由度を大きく増やすことができます。さらに核物理学、加速器物理学等の理学・工学から基礎医学まで包含する幅広い基礎科学からの継続的研究が必須な分野でもあります。臨床応用ではわが国は世界に先駆けて最も多くの優れた知見を得ており、国内外における粒子線治療施設の建設ラッシュの先鞭をつけました。本学はこの粒子線がん治療を含む科学を推進するための幅広い優秀な人材をすでに擁しており、その本格的な貢献が将に期待されているところであります。
(尚、詳細なご講演をいただきます。討論を含めますと少し予定の時間を超過する場合もありうることを予めご承知おきください。)
世話人
医学系研究科 手島 昭樹(2570)
核物理研究センター 土岐 博