大阪大学×大阪ガス「アカデミクッキング」開講講座一覧

大阪大学21世紀懐徳堂と大阪ガス株式会社が開催した、「専門分野の講義」とそれにちなんだ「料理実習・試食」を通して実践的に教養を深める、新しいタイプの講座・「アカデミクッキング」シリーズ。

料理をきっかけに新たな学びのスタイルを提案する本講座は、月1回のペース/文系・理系、多彩なテーマでシリーズ展開しました。

終了した講座

vol.68「 ようこそ!タンパク質ワンダーランド

タンパク質と聞いて、栄養素としてのタンパク質(お肉や卵)を思い浮かべませんでしたか?でも、それだけではありません。血液やだ液、ホルモンや抗体・分解酵素などなど、私たちの体を動かしているもの全てに、タンパク質が深く関係しています。体を作っているのも、主にタンパク質と水です。植物の光合成や色素のカギとなるのだってタンパク質。この身近で不思議なモノ“タンパク質”のはたらきと形について勉強しながら、おいしくタンパク質を食べてみましょう!

・日時= 2019年8月9日(金)18:30〜21:00

午前の部=10:00~13:00(10:00~11:00 講義、11:00~13:00 料理実習+試食)

午後の部=14:00~17:00(14:00~15:00 講義、15:00~17:00 料理実習+試食)

・対象/ 小学4~6 年生とその保護者(※保護者1 人につき子どもは2 人まで可)

・定員/午前と午後、各30名(申込多数の場合は抽選)

・課題料理/ワンダービビンバ、ふわふわ卵のワカメスープ、シュワシュワサイダーゼリー

・受講料=1人1,600円(税込)

・講師= 栗栖源嗣 大阪大学蛋白質研究所 教授)

vol.68栗栖先生写真

くりす・げんじ。1992年大阪大学卒業。タンパク質の構造と機能の不思議に惹かれて、蛋白質化学・蛋白質工学の分野で1997 年に博士(工学)の学位を取得する。2009年4月から現職。現在は主に、次世代エネルギー源として光合成のしくみを使うための基礎研究をおこなっている

・vol.68チラシの ダウンロードはこちら

vol.67「 ドクター石蔵の男のええ加減料理講座

熟年夫婦円満の秘訣は、男性の食の自立にあり!

これまでずっと「外の人」だった夫が定年を迎え、急に「家の中の人」になることで受ける妻側のストレスは、残念ながら、夫側の想像及ばないほど大きいのです。夫の世話のために、友人との旅行や外食、趣味の時間をあきらめねばならないところから、妻のストレスは積もり始め、熟年離婚や家庭内別居の引き金にもなってしまいます。夫が簡単な料理のひとつもできれば、「いざとなれば自分で作るだろう」と、妻は気楽に予定を入れられたのに、です。

定年後の長い人生。もちろん夫婦の協力は必要ですが、完全に頼るという感覚(しかも無自覚の依存!)を捨て、お互いを家庭内で追いつめてしまわないよう、まずは食事面から男性が自立をはかってみませんか。また、男性更年期でお悩みの方は、料理という新しいチャレンジで、ストレスをうまく乗り切るきっかけをつくりましょう。

・日時=2019年3月13日(水)18:30〜21:00

(18:30〜講義 19:30〜料理実習+試食 21:00終了)

・対象/男性限定 (一度も料理をしたことのない方、若い方、独身の方も大歓迎)

・定員/30名(申込先着順)

・課題料理/「おいしさ大満足!一人キムチ鍋」一人鍋なら準備、調理、後片付けがラクラク!料理初チャレンジでもおいしく仕上がります。グループレッスンではなく最初から最後まで一人で作ります。

・受講料=2,500円(税込)

・講師= 石蔵文信(大阪大学大学院人間科学研究科招へい教授)

石蔵先生

1955 年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科准教授、大阪樟蔭女子大学教授などを経て、17 年4 月から現職。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケアに積極的に取り組む

・vol.67チラシのダウンロードは こちら(PDF/932KB)

vol.66「スパイス研究家とめぐる世界のカレー旅」

「スパイシー!」と聞いて皆さんは何を連想されるでしょうか。汗をかき口から火を噴く辛いモノを思い出されるかもしれません。しかし " 辛み " はスパイスの単なる一つの要素であり、スパイスの中には、バニラのような芳醇な香りや、キャラメルのように甘美な味わいを持つものもあります。また、生薬と共通するスパイスも多く、最近では医療をはじめとする様々な分野からも注目を集めつつあります。

講座では、そんな魅力の尽きないスパイスの数々を、実際に手に触れ、香りを楽しみ、味わっていただこうと思います。はじめての方にもわかりやすいスパイス解説やレシピの紹介、調理講習など盛りだくさんな企画をご用意して、皆さんのお越しをお待ちしています

・日時= 2018年6月22日(金)18:30〜21:00

(18:30〜講義 19:30〜料理実習+試食 21:00終了)

・対象/どなたでも(15歳以上)

・定員/24 名(申込多数の場合、抽選)

・課題料理/「世界のスパイス見聞録~インド編~!」北インドの家庭風キーマカレー、乾物のビリヤニ、特製タンドリーチキン、ゴールデンミルク

・受講料=2,500円(税込)

・講師= 泉井秀介(大阪大学歯学部附属病院・医員)

泉井先生

歯学博士でありスパイス研究家。南インド料理とブラジル音楽をこよなく愛する大阪人。幼少期に大阪・東梅田にある『ピッコロ』のカレーを食べたことで衝撃を受け、以来1000軒以上のカレーを食べ歩く。大阪大学歯学部卒業後は同大学院にて「ターメリックの歯周病予防素材への応用」をテーマとして研究に取り組む。

・vol.66チラシのダウンロードは こちら(PDF/932KB)


vol.65「 地震はなぜ起こる? 〜1月17日に、今年も忘れずにおきたいこと

どうして日本では大地震が頻発するのでしょうか? この問いに答えるために、まずは地球の中がどうなっているのかを理解しましょう。46 億年前の誕生から今日までも、地球はずっと生き続けているのです。今回の講義では、地震発生のメカニズムの簡単な説明に加え、これから発生を控えている東海・東南海・南海地震について、我々はどこまで理解できているのかを解説し、その防災対策についてお話しします。

・日時= 2018年1月17日(水)18:30〜21:00

(18:30〜講義 19:30〜料理実習+試食 21:00終了)

・対象/どなたでも(15歳以上)

・定員/24 名(申込多数の場合、抽選)

・課題料理/「プラスひと手間でおいしい、ローリングストッククッキング!」サバ缶のつくねバーグ、ツナとコーンの塩こうじごはん、切干大根とワカメの和え物、とろろ昆布のすまし汁、抹茶のチーズケーキカンパン入り

※ローリングストックとは/いざという時に消費期限が大幅に過ぎていた! そんなことにならないよう、定期的に非常食を食べ、食べたら買い足し、 常に家庭に新しい非常食を備蓄しておくこと。

・受講料=2,500円(税込)

・講師= 廣野哲朗(大阪大学大学院理学研究科・准教授

vol.65廣野先生写真*

東京工業大学理工学研究科修了。博士(理学)。独立行政法人海洋研究開発機構の研究員を経て、2006 年より現職。地震発生の解明に向けて、断層の物性という視点で研究すると同時に、小学校から高校やテレビなど様々な場で地震への防災啓蒙活動を行っている。「料理はほぼ毎日作るが、まだまだ見習いレベルです」。

・vol.65チラシのダウンロードは こちら(PDF/932KB)

vol.64「あなたの知らないアンデルセン〜「マッチ売りの少女」って誰のこと?」

童話の王様としてその名を知られるアンデルセンですが、実はアンデルセンはひと言で語りつくせないほど多才な作家です。レンブラントが何度も自画像を描き直したように、アンデルセンも作品一つひとつの中に自分の人生を豊かに書き換えていきます。クリスマスによく読まれる「マッチ売りの少女」に秘められたアンデルセンの人生を見てみませんか?

・日時= 2017年12月19日(火)18:30〜21:00

(18:30~料理実習 19:30~講義 20:30~試食+質疑応答 21:00終了)

・対象/どなたでも(15歳以上)

・定員/24 名(申込多数の場合、抽選)

・課題料理/「デンマークのクリスマス家庭料理」

皮付き豚のオーブン焼き、キャラメルポテト、紫キャベツとりんごのバルサミコ酢、アーモンド入りライスプディング(プレゼントが当たるゲーム付き)

・受講料=2,500円(税込)

・講師= 田辺欧 大阪大学大学院言語文化研究科 教授

田辺先生
たなべ・うた/大阪大学大学院言語文化研究科教授。兵庫県生まれ。大阪外国語大学卒業。デンマーク・コペンハーゲン大学大学院第一課程修了(exam. art)。専門はデンマークを中心とした北欧文学、北欧児童文学。主に北欧のモダニズム詩人に関する論考、アンデルセン 研究、現代北欧児童文学に関して著作・講演活動を行う。

・vol.64チラシのダウンロードは こちら( PDF/402KB


vol.63「スパイス研究家とめぐる世界のカレー旅」

「スパイシー!」と聞いて皆さんは何を連想されるでしょうか。汗をかき口から火を噴く辛いモノを思い出されるかもしれません。しかし " 辛み " はスパイスの単なる一つの要素であり、スパイスの中には、バニラのような芳醇な香りや、キャラメルのように甘美な味わいを持つものもあります。また、生薬と共通するスパイスも多く、最近では医療をはじめとする様々な分野からも注目を集めつつあります。

講座では、そんな魅力の尽きないスパイスの数々を、実際に手に触れ、香りを楽しみ、味わっていただこうと思います。はじめての方にもわかりやすいスパイス解説やレシピの紹介、調理講習など盛りだくさんな企画をご用意して、皆さんのお越しをお待ちしています。

・日時= 2017年11月24日(金)18:30〜21:00

(18:30〜講義 19:30〜料理実習+試食 21:00終了)

・対象/どなたでも(15歳以上)

・定員/24 名(申込多数の場合、抽選)

・課題料理/「世界のスパイス見聞録~インド編~!」北インドの家庭風キーマカレー、乾物のビリヤニ、特製タンドリーチキン、ゴールデンミルク

・受講料=2,500円(税込)

・講師=泉井秀介(大阪大学歯学部附属病院・医員)

・協賛/ハウス食品株式会社

泉井先生

歯学博士でありスパイス研究家。南インド料理とブラジル音楽をこよなく愛する大阪人。幼少期に大阪・東梅田にある『ピッコロ』のカレーを食べたことで衝撃を受け、以来1000軒以上のカレーを食べ歩く。大阪大学歯学部卒業後は同大学院にて「ターメリックの歯周病予防素材への応用」をテーマとして研究に取り組む。

・vol.63チラシのダウンロードは こちら(PDF/573KB)

vol.62「漢方で、心と体のレジリエンス(回復力)を高めよう!」

漢方は、マイルドなのになぜ効くのかなと思っている方も多いと思います。みなさんの疑問に答えるために試行錯誤した結果、漢方は心と体のレジリエンス(回復力)を使う医学だと考えるようになりました。レジリエンスとは、地震などの天災にあってもくじけず立ち上がっていく力を意味し、様々な領域で注目されている考え方です。今回の講座ではレジリエンスの解説だけでなく、漢方の生薬にはショウガやナツメ、みかんの皮など、身近なものが使われているなど、漢方の基礎知識も楽しくお話ししていきます。

・日時= 2017年2月3日(金)18:30〜21:00

(18:30〜講義 19:30〜料理実習+試食 21:00終了)

・定員・対象=24 名、どなたでも(15歳以上)。

・課題料理=「食べる漢方でおいしく健康に!」レンコンの中華風和え物、白身魚の炒め物、サムゲタン風おかゆ、ユリ根・きくらげ・金柑のゼリー

・受講料=2,500 円(税込)

・講師=萩原圭祐(大阪大学大学院医学系研究科・准教授)

萩原先生

大阪市出身。広島大学医学部卒業後、大阪大学医学部附属病院、関連施設で、内科全般を研修。リウマチ膠原病などの免疫難治疾患の研究・診療に携わり、漢方の必要性を痛感。先端医学と漢方医学との融合治療「なにわ漢方」を提唱・実践し、漢方の腎虚概念を基に、筋肉の老化であるサルコペニアに焦点を当て、研究を展開している。

・vol.62チラシのダウンロードは こちら(PDF/451KB)

vol.61「作って、学んで、食べて! 三度おいしいドキドキ(土器土器)考古学」

発掘調査で必ず出土する土器は、考古学の研究にとってとても大切なものです。土器のかたちや文様、作り方などを観察して、考古学者は遺跡の年代を知り、歴史や文化、むかしの生活を復元しています。この講義では、土器の素材である粘土をクッキーの生地に、土器づくりの工具を調理道具に、土器を焼く炉や窯をオーブンにかえて、クッキーをつくりながら土器からわかることを “おいしく” 学びたいと思います。

・日時= 2016年10月23日(日)10:00〜13:00

(講義40分、料理実習50分、試食20分)

・定員・対象=小学 4~6 年生とその保護者 12 組  ※子どもは 2 人まで可。

・課題料理=「土器をテーマにドキドキクッキング♪」(これって本物?比べてみよう!土器型クッキー、土鍋で簡単 ! 鶏肉と野菜のトマト煮込み、古代米のごはん)

・受講料=一人 1,750 円(税込)

・講師=中久保 辰夫(大阪大学埋蔵文化財調査室 助教)

中久保辰夫先生写真
三度の飯より土器が好き。高校時代より考古学に興味を持ちはじめ、現在に至る。古墳時代から平安時代を対象に、土器のカケラから当時の社会や文化を研究しています。

・vol.61チラシのダウンロードは こちら(PDF/451KB)

vol.60「意外と身近な漢方医学~漢方で、心も体もすっきりと!」【人気講座再登場!】

漢方医学は、大阪と深いつながりがあるのを御存じでしょうか? 大阪は、道修町を中心とした薬の町という一面もあり、その流れは、八代将軍吉宗の時代にまでさかのぼります。大阪にゆかりの深い名医を紹介し、緒方洪庵の 適塾につながっていることを解説していきます。漢方で使われている生薬は、高価で珍しいものだと思っているかもしれませんが、ショウガやナツメ、みかんの 皮など、意外と日常遭遇するものが使われています。梅雨のじめじめで、体調をくずしがちな季節ですが、講義では、漢方が持つ心と体のバランスを整えてくれ るような働きを解説します。

・日時= 2015年6月25日(木)18:30〜21:00

(18:30~料理実習+試食、19:50~講義、21:00終了)

・定員・対象= 28名・15歳以上どなたでも (定員を超えた場合は抽選。)(※2015年1月と同じ内容につき、本講座を初めて受講される方の申込みを優先します。)

・課題料理=「食べる漢方でおいしく健康に!」(白身魚の炒め物、サムゲタン風おかゆ、ゼリー)

・講師= 萩原圭祐(大阪大学大学院医学系研究科・准教授)

萩原先生
大阪市出身。広島大学医学部卒業後、大阪大学医学部附属病院、関連施設で、内科全般を研修。リウマチ膠原病などの免疫難治疾患の研究・診療に携わり、漢方の 必要性を痛感。先端医学と漢方医学との融合治療「なにわ漢方」を提唱・実践し、漢方の腎虚概念を基に、筋肉の老化であるサルコペニアに焦点を当て、研究を 展開している。

・vol.60チラシのダウンロードは こちら(PDF/2239KB)

vol.59「ホットドッグ学概論 ~ 羊腸に詰められた挽肉と文化」【人気講座再登場!】

ホットドッグを食べたことがない、という人はまずいないでしょう。でも、日本最初のホットドッグがいつどこで誕生したか、ごぞんじですか?
それは昭和9(1934)年11月24日、西宮でのことです。この日、阪神甲子園球場では、沢村栄治や久慈次郎を主軸とする日本選抜軍が、ベーブ・ルースやルー・ゲーリッグを主軸とする大リーグ選抜軍を迎えうったのでした。
ホットドッグは「本場ニューヨークの野球観戦にはこれがつきもの」と聞き知った神戸のドイツ人肉屋ヘルマン・ウォルシュケが、この日に合わせて送り込んだ 必勝メニューです。しかし、当時の日本人は、この肉の塊になじめず、ソーセージは捨ててパンだけ食べたそうです。無念のヘルマンさん。
今夜はそのソーセージを再現してみましょう。そしてヘルマンさんの無念を晴らしましょう。

・日時=2015 年5 月22 日(金 )18:30~21:00

(18:30~講義、19:30~料理実習、20:15~試食+質疑応答)

・定員・対象= 28名・15歳以上どなたでも (定員を超えた場合は抽選。)

・課題料理=「手作り腸詰めソーセージ」(ホットドッグ、ポトフ)

・講師=小倉明彦(大阪大学大学院生命機能研究科・教授)

小倉明彦先生写真
1975 年、東京大学理学部卒。1977~79 年、ドイツ、ルール大学留学。1980~93 年、三菱化学生命科学研究所勤務。1993年~現在、大阪大学教授。本業は神経生物学、とくに記憶の細胞機構の研究。趣味はスポーツ観戦、郷土史探訪、そ の他。著書に「記憶の細胞生物学」朝倉書店、「実況・料理生物学」大阪大学出版会、など。

・vol.59チラシのダウンロードは こちら(PDF/409KB)

vol.57「台所から世界を変える/食べる/考える 大英帝国プディングとローストビーフ」

「この砂糖は、奴隷が作ったものではありません」と書かれた砂糖が、約200年前のイギリスで売 られていました。奴隷制を廃止したイギリスは、植民地で作った砂糖にそんなコピーをつけたのです。料理の評判が芳しくないイギリスですが、フェアトレード や食育の原点はイギリスにあります。海の彼方の生産者や国内業者が潤う食材を選び、台所から世界を考える。そんなことが、時に味よりも大事だったのです。
「大英帝国プディング」はその究極の例です。世界中の植民地から材料を一品ずつ選び、それを混ぜ合わせます。1920年代に大英帝国を象徴するお菓子とし て宣伝されました。今回、大英帝国プディングを、このような公開講座においてはおそらく日本で初めて再現します。もちろん美味しい料理もあります。今回一 緒にいただくローストビーフは、イギリスを象徴する料理です。帝国イメージと比較しながら、そんな由来もいっしょに考えたいと思います。

・日時= 2015 年3 月24 日(火)18:30~21:00

(18:30~講義、19:30~料理実習、20:15~試食+質疑応答)

・定員・対象= 28名・15歳以上どなたでも (定員を超えた場合は抽選。)

・課題料理=「イギリス風・台所から世界を考える料理」(大英帝国プディング、ローストビーフ)

・講師=橋本 順光(大阪大学大学院文学研究科・准教授)

橋本先生写真
19 世紀から20世紀にかけてのイギリスの日本イメージと、日本のイギリスイメージを研究しています。当然、そこには誤りが多いのですが、だからこそ生まれる 創造的誤解やハイブリッドな文化に関心があります。とはいえ、イギリスで売っているスシはどうも口に合いません。イギリスから見れば、日本のハヤシライスやカレーに困惑するのと同じことと頭ではわかっているのですが。

・vol.57チラシのダウンロードは こちら(PDF/387KB)

vol.56「発生学的鶏料理考」 人気講座再登場!

すべての細胞はたった一個の受精卵からできてきます。

その過程をしらべるのが発生学です。今回は「からだというのはどうやってできてくるのか」についてわかりやすくお話をした後、B級グルメ鶏料理のフルコース(?)を楽しんでいただきます。
材料は、キモ(肝臓)、ハツ(心臓)、砂肝(砂嚢)、玉ヒモ(卵黄と卵管)、ササミ(筋肉)、皮(皮膚)と、発生学的にいろいろな部位をとりそろえました。
「おぉ、この臓器はこうやって発生して、こんな味、歯ごたえになるのか。」と思いながら楽しんでいただこうという趣向です。むちゃ美味しいです。お楽しみに!

・日時= 2015 年2 月27 日(金)18:30~21:00

(18:30~講義、19:30~料理実習、20:15~試食+質疑応答)

・定員・対象= 28名・15歳以上どなたでも (定員を超えた場合は抽選。※2012 年7 月と同じ内容につき、本講座を初めて受講される方の申し込みを優先します。)

・課題料理=「B 級グルメ鶏づくし」(鶏モツ煮、カリカリ鶏皮のサラダ添え、鶏ガラスープ、とりそぼろ丼)

・講師=仲野 徹(大阪大学大学院医学系研究科・教授/生命機能研究科・教授)

仲野先生似顔絵
「いろいろな細胞はどうやってできてくるのか」についての研究を生業とする大阪大学医学部教授。こてこての大阪人で、世界的にみても希少価値がある(かもしれ ない)お笑い系生命科学研究者。趣味は読書、特に伝記読み。趣味が昂じて『なかのとおるの生命科学者の伝記を読む』(学研メディカル秀潤社)を上梓。 近著は『エピジェネティクス-- 新しい生命像をえがく』(岩波新書)。@handainakano のハンドルネームで、twitter においてもつぶやきまくっています。

・vol.56チラシのダウンロードは こちら(PDF/788KB)

vol.55「意外と身近な漢方医学~漢方で、心も体もぽっかぽか!」

漢方医学は、大阪と深いつながりがあるのを御存じでしょうか? 大阪は、道修町を中心とした薬の町という一面もあり、その流れは、八代将軍吉宗の時代にまでさかのぼります。大阪にゆかりの深い名医を紹介し、緒方洪庵の適塾につながっていることを解説していきます。
漢方で使われている生薬は、高価で珍しいものだと思っているかもしれませんが、ショウガやナツメ、みかんの皮など、意外と日常遭遇するものが使われています。寒くなり、心も体も冷える季節ですが、講義では、漢方が持つ心も体も温めてくれるような働きを解説します。

・日時= 2015 年1 月22 日(木)18:30~21:00

(18:30~調理実習+試食、19:50~講義)

・定員・対象= 28名・15歳以上どなたでも (定員を超えた場合は抽選)

・課題料理=「食べる漢方で冷え知らず!」(白身魚の炒め物(白身魚、長芋、銀杏)、サムゲタン風おかゆ(鶏肉、クコの実、生姜)、ゼリー(百合根、白きくらげ、果物))

・講師=萩原圭祐(大阪大学大学院医学系研究科・准教授)

萩原先生
大阪市出身。広島大学医学部卒業後、大阪大学医学部附属病院、関連施設で、内科全般を研修。リウマチ膠原病などの免疫難治疾患の研究・診療に携わり、漢方の 必要性を痛感。先端医学と漢方医学との融合治療「なにわ漢方」を提唱・実践し、漢方の腎虚概念を基に、筋肉の老化であるサルコペニアに焦点を当て、研究を 展開している。

・vol.55チラシのダウンロードは こちら(PDF/1557KB)

vol.54「味と痛みの神経科学」

「辛さ」を伝える仕組みと「熱さ」を伝える仕組みが同じであることをご存知でしょうか? 英語を話す人たちはどちらも'Hot' と表現しますが、非常に鋭い洞察力を持っていたといえます。西洋トウガラシの成分カプサイシンにくっつく特別の物質があり、それが「辛さ」や「熱さ」を伝 えています。生まれつきその物質が欠如している方がおられて、先天性無痛症という病気で、すぐ怪我をしてしまうなど困った症状に苦しまれますが、味の感覚 も異なるようです。講義では、味と痛みという別だと思われている感覚の共通点について、例を挙げてお話します。

・日時= 2014年12月18日(木)18:30〜21:00

(18:30~講義、19:30~調理実習、20:30~試食+質疑応答)

・定員・対象= 28名・15歳以上どなたでも (定員を超えた場合は抽選)

・課題料理=「カプサイシンとメントールでホット&クールを味わおう!」(麻婆豆腐、冬野菜の甘酢漬け、ご飯、杏仁豆腐ミントシロップかけ)

・講師=柴田政彦(大阪大学大学院医学系研究科・教授)

柴田先生写真 神戸市出身。大阪大学医学部卒業後、大阪大学医学部附属病院、佐賀医科大学、西宮中央病院、芦屋病院などで痛みの治療と研究に携わる。NHK「名医にQ」の 出演や新聞連載で、痛みのしくみについて解説。原因不明の慢性の痛みは、心の痛みを体の痛みと錯覚している場合があり、ネガティブ思考の矯正や成功体験を通じて、慢性の痛みを緩和する認知行動治療に取り組んでいる。

・vol.54チラシのダウンロードは こちら(PDF/1533KB)

vol.53「油とつきあう化学の力~毒を除去する不思議なドーナツ?!」 【人気講座再登場!】

チョコレート、ドーナツ、クッキー、フライドポテト・・・。油を使った食べ物が大好物という方も多くいらっしゃるかと思います。油(脂質)は、私 たちの健康を支えるエネルギー源や栄養素として、また食品に美味しさを与える「旨みの素」として私たちの食生活に欠かせません。しかし、油を過剰に摂りす ぎると肥満や生活習慣病を引き起こす原因にもなります。特に、植物油を加工・精製する時にできるトランス脂肪酸を多量に摂ると、動脈硬化による心臓疾患の リスクを高めることが知られており、欧米諸国ではその規制が行われています。
今回の講座では、身近な油の話題とともに、油の中に入っているトランス脂肪酸などの有害物質をドーナツ型のオリゴ糖を使って取り除く化学の最前線についてお話しします。

・日時= 2014年11月25日(火)18:30〜21:00

(18:30~講義、19:30~調理実習、20:30~試食+質疑応答)

・定員・対象= 28名・15歳以上どなたでも (定員を超えた場合は抽選)

※2013年1月と同じ内容につき、本講座を初めて受講される方の申し込みを優先します。

・課題料理=「油遣いの達人メニュー」(イワシとナスの重ね焼き、アボカドとホタテのサラダ、チョコの焼きドーナツ(※試食は低トランス脂肪酸マーガリンとバゲット付き))

・講師=木田敏之(大阪大学大学院工学研究科・准教授)

木田先生写真 大阪大学工学研究科修了。博士(工学)。大阪大学工学研究科助手、同講師、同助教授を経て2007 年より現職。人と環境にやさしい高機能性材料開発に情熱の限りを注ぐ、パッション系有機化学者。その豊富な実験の経験から、料理は「やればできる」タイプ。
現在は主に、シクロデキストリンというドーナツ型(環状)のオリゴ糖の一種を使って、オイル等から有害なものを取り除く技術の開発に取り組んでいる。

・vol.53チラシのダウンロードは こちら(PDF/798.6KB)

vol.52「食いしんぼ歴史学者の世界史概論~シンデレラの馬車に乗れなかったチャングム」 【人気講座再登場!】

日本人がふつうにインディカ米を食べていたのをご存じですか。キムチはいつトウガラシ味になったのでしょう。中国料理はなぜ火を通した料理ばかりになったのでしょうか。
16~17世紀の「大航海時代」以後の、グローバルな交流による食べ物の変化を手がかりに、アジアと日本のくらしの歴史を、教育界で話題の『市民のための 世界史』(大阪大学出版会)の著者がお話しします。楽しくて国際理解の役に立つ、本当の歴史教育を味わっていただきましょう。

・日時= 2014年10月28日(火)18:30〜21:00

(18:30~料理実習+試食、19:50~講義)

・定員・対象= 28名・15歳以上どなたでも (定員を超えた場合は抽選)

※2011 年9 月と同じ内容につき、本講座を初めて受講される方の申し込みを優先します。

・課題料理=「桃木教授の理想のアジアの学食メニュー」(海南鶏飯(ハイナンチーファン)、空芯菜炒め、酸辣湯、 蓮の実のチェー)

・講師=桃木至朗(大阪大学大学院文学研究科・教授)

桃木至朗先生写真 ベトナム語がしゃべれる歴史学者(元大阪外大教員)。
専門はベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説と歴史教育。性格を理解するキーワードは「あまのじゃく」と「食い意地」。趣味はプロ野球パリーグ、鉄道、旅行など。
ダオ・チーランのブログ・パシフィック

・vol.52チラシのダウンロードは こちら(PDF/346KB)

vol.51「No Pressure, No Life ~ 圧力で世界はこんなに変わる!」 【人気講座再登場!】

圧力鍋は便利ですね。調理の時間も短くできるし、何より魔法のようにおいしく仕上がります。魔法といえば、魔法瓶に入れたお湯は冷めないし冷たい ジュース も冷たいままです。あの鍋や水筒の中はどうなっているのでしょう。実はこれらには圧力という“魔法” が使われています。今回は、身近な食材をあっという間においしいご馳走に変える圧力鍋クッキングを通じて、圧力の魔法を実感いただきます。食事は美味しさ だけでなく栄養を過不足なくとることが大切です。鉄分やビタミンなどを取るようにとよく耳にしますが、食品にどんな元素が含まれているか意識されたことは ありますか? 圧力をキーとした元素に関する最先端の研究を紹介しながら、身近な食品に含まれている元素にも注目します。

※本研究は科研費(課題番号26000006)の助成を受けたものです。

・日時= 2014年9月26日(金)18:30〜21:00

(18:30~料理実習、19:15~講義、20:15~試食+質疑応答)

・定員・対象= 28名・15歳以上どなたでも (定員を超えた場合は抽選)

・課題料理=「元素&圧力が決め手!情熱のスペイン風料理」(圧力鍋で作るいわしのトマト煮、松の実入りホウレンソウの炒め物、スペイン風あさりご飯)

・受講料:2,100円(税込)

・講師= 清水克哉(大阪大学大学院基礎工学研究科・教授)

清水克哉先生写真 「おしてもダメならもっとおせ」を合い言葉に、色々な物質に極限まで圧力をかけて出てくる現象を研究している物理学者。博士(理学)。どんな物質でも圧力をかけると超伝導になると考え、色々なモノをおしまくっている最近のテーマは「なんでも超伝導」。
(研究課題「超高圧力下の新物質科学:メガバールケミストリー」※)
※本研究は科研費(課題番号26000006)の助成を受けたものです。

・vol.51チラシのダウンロードは こちら(PDF/1160KB)

vol.49夏休みの自由研究におすすめ!「ようこそ!タンパク質ワンダーランド」

タンパク質と聞いて、栄養素としてのタンパク質(お肉や卵)を思い浮かべませんでしたか?でも、それだけではありません。血液やだ液、ホルモンや 抗体・分解酵素などなど、私たちの体を動かしているもの全てに、タンパク質が深く関係しています。体を作っているのも、主にタンパク質と水です。植物の光 合成や色素のカギとなるのだってタンパク質。この身近で不思議なモノ“タンパク質”のはたらきと形について勉強しながら、おいしくタンパク質を食べてみましょう!

(研究課題「植物の環境適応を実現 する過渡的超分子複合体の構造基盤」本研究は、独立行政法人科学技術振興機構(JST)・CREST 研究領域「ライフサイエンスの革新を目指した構造生命科学と先端的基盤技術」より助成を受けています。)

・日時= 2014年8月22日(金)
午前の部:10:00~13:00 /午後の部:14:00~17:00

・定員・対象=小学4~6 年生とその保護者12 組 (※子どもは2人まで可。申込多数の場合は抽選。)
※2011 年、2012 年、2013 年の8月と同じ講座内容のため、今回初めて受講される方を優先します。

・課題料理=ワンダービビンバ、ふわふわ卵のワカメスープ、シュワシュワサイダーゼリー

・講師= 栗栖 源嗣(大阪大学蛋白質研究所 教授)

栗栖先生写真 1992年大阪大学卒業。タンパク質の構造と機能の不思議に惹かれて、蛋白質化学・蛋白質工学の分野で1997 年に博士( 工学) の学位を取得する。2009年4月から現職。現在は主に、次世代エネルギー源として光合成のしくみを使うための基礎研究をおこなっている。

・vol.49チラシのダウンロードは こちら(PDF/497KB)

vol.50「しあわせな長寿に必要なこと 性格傾向からの考察」 【人気講座再登場!】

我が国は超高齢社会に突入しています。大変めでたい一方で、長生きへの不安もあります。これまで以上に生きられる(はずの)私たちは、どのように すれば長い高齢期を「しあわせに」過ごすことができるでしょうか。多くの研究が身体の健康に注目して、高齢者のしあわせを「サクセスフルエイジング」とい う言葉で 表現し、①病気がない、②認知機能が保たれている、③社会的な活動をしている、の3つで満たされるとしてきました。これらの要素は大切ですが、最近の研究 からは、性格傾向がこれらの要素や長生きに影響していることがわかっています。
本講座では、どのような性格傾向が「サクセスフルエイジング」を 達成しやすいのかを心理学的視点から考えます。性格を変えることは難しいですが、自分の行動を変えることは可能です。みなさんの生き方のヒントになれば幸 いです。講義の後は、健康な長寿者の多い沖縄の料理を楽しみましょう。

・日時= 2014 年8月27 日(木)18:30~21:00

(18:30~講義、19:30~料理実習、20:15~試食+質疑応答)

・定員・対象= 28名・15歳以上どなたでも (定員を超えた場合は抽選)

・課題料理=「みんな大好き!沖縄料理」(ポークランチョンミートのゴーヤチャンプル、簡単ラフテー、アオサのお吸い物、五穀米)

・講師= 権藤恭之(大阪大学大学院人間科学研究科・准教授)

権藤先生写真 専門は老年心理学、老年学。東京都老人総合研究所在職時の2000年から百寿者の研究に携わるようになり、心理的要因と長寿の関係に興味を持つ。これまで数多くの百寿者にインタビュー調査を行っている。お元気な百寿者に影響され自らもダイエットに励む日々を過ごす。

・vol.50チラシのダウンロードは こちら(PDF/871KB)

vol.48「ポリフェノールのイロハ、教えます。〜食品機能成分の最先端研究」

よく知られているポリフェノールにはカテキン、イソフラボン、アントシアニンなどがあります。これらは野菜、果物、発酵食品に含まれ、その種類は 多く、機能・効能も千差万別です。ちまたでは誇張された情報が流されることが多々あり、素晴らしい自然の恵みがあやしいものに見られがちです。
本講座では、ポリフェノールを中心とした食品等に含まれる機能成分を正しく理解していただくとともに、健康増進・美容につながる最先端の研究成果を紹介します。

・日時=2014 年 7月23 日(水) 18:30~21:00

(18:30~料理実習+試食、19:50~講義)

・定員・対象= 28名・15歳以上どなたでも (定員を超えた場合は抽選)

・課題料理=「ポリフェノールたっぷり美肌献立」(豆のドライカレー、グレープフルーツとブドウのサラダ、ヨーグルトブルーベリーソース添え)

・講師= 宇山 浩(大阪大学大学院工学研究科・教授)

宇山先生写真 京都大学大学院工学研究科修了。博士(工学)。
東北大学工学部助手、京都大学大学院工学研究科助手、同助教授を経て、2014 より現職。専門はバイオプラスチック。人工漆の研究を端緒に天然素材を用いる材料開発を展開。2011 年には企業との共同研究により、植物油脂を用いた屋根用塗料を実用化。

・vol.48チラシのダウンロードは こちら(PDF/790KB)

vol.47「食中毒予防のための正しい知識=食中毒よもやま話=」

ジメジメした季節がやってまいりました。梅雨から夏の湿度と気温の高いこれからの季節は食中毒が発生しやすいシーズンです。クリーンで清潔と言わ れる日本でもいまだに世間を騒がせる「食中毒」。ゆえに「食中毒」という言葉は、今や知らない人がいないくらい「身近な」言葉になっています。
では、「食中毒」とはいったい何でしょうか?あらためて正確な説明を求められると案外困ってしまうかもしれません。どのような原因があり、どのようにして食中毒が起こるのでしょうか? また、食中毒を予防するにはどうしたらいいのでしょうか?
「身近に」存在する食中毒の危険と直接対峙している一人一人が「正しい知識」を持つことこそが、予防の近道です。さあ、食中毒予防のための「知識ワクチン」を身につけましょう。

・日時=2014 年 6 月26 日(木) 18:30~21:00

(18:30~料理実習+試食、19:50~講義)

・定員・対象= 28名・15歳以上どなたでも (定員を超えた場合は抽選)

・課題料理=初夏のさっぱりごはん(焼きアジと生姜のちらし寿司・長芋とキュウリの梅風味和え・洋ナシの緑茶シロップ煮)

・講師= 児玉年央(大阪大学微生物病研究所・講師

児玉先生写真 「病原菌はなぜ、どうやって人に悪さをするのか。」をテーマに病原菌の本心を探ろうと試行錯誤中。趣味は子育て。「病原菌」と「年頃になりつつある愛娘」という、似ても似つかぬ二人の心の声に耳を傾けて日夜奮闘しています。

・vol.47チラシのダウンロードは こちら(PDF/400KB)


vol.46「誘惑と自制のあいだ~肥満とやせの経済学」 人気講座再登場!

この20 年間、日本では男性の全体と女性の高齢者層で肥満化が進む一方で、女性の若・中年層で低体重化が進んでいます。肥満の人とやせの人を分けるものは何でしょ うか。こうした問題はこれまで医学の視点から取り上げられてきましたが、実は「自制心と選択」という観点から、経済学の問題として説明できる部分も少なく ありません。
たとえば、肥満度が高い人ほど負債傾向が強いことをご存じでしょうか。今食べたいという誘惑(=脂肪という不要な負債を抱える) と、将来健康でありたいからと目の前の大好物を我慢する自制(=目標達成への計画性)が、あなたの中でどのような戦いを繰り広げているかを解説します。自 制心と意志を強くするコツについても考えます。
講義の後は、カロリーをおさえたバランスのよい和食の料理を楽しみましょう。

・日時=2014 年5 月22 日(木)18:30~21:00

(18:30~ 講義、19:30~ 料理実習、20:15~ 試食+質疑応答)

・定員・対象= 28名・15歳以上どなたでも (定員を超えた場合は抽選)

(2013 年4 月と同じ内容につき、本講座を初めて受講される方の申し込みを優先します。)

・課題料理=低カロリーな健康和風料理(肉団子と豆腐の利休煮、白身魚の有馬焼き、豆乳くずまんじゅう、野菜のすり流し汁、こんにゃく米入りごはん)

・講師=池田 新介(大阪大学社会経済研究所・教授)

池田新介先生写真 大阪大学の社会経済研究所という所で、人の選択・行動と経済現象について考えています。「自分はなぜいつもこうなのか?」という自省が研究の原点。近著『自滅する選択』は、不摂生や肥満との自身の戦いの歴史です。趣味はテニス。豊中在住の大阪生まれ56 才

・vol.46チラシのダウンロードは こちら(PDF/797KB)

vol.45「賢くてずるいあなたの口」 人気講座再登場!

私たちは普段食事をする時、どのように顎と舌を動かし、何回噛んで、いつ飲み込もうかとは考えてはいません。「一口30回噛もう」という標語がありますが、大抵の人は実行しません。それは、意識して30回噛むことが美味しく感じないからです。
私たちの口は、食物が入った途端に、見事な速さで、「食物量」「まとまり易さ」「くっつき易さ」「温度」「味」「ざらつき」等の食物性状を賢く分析し、そ の結果に応じて舌や顎の動かし方、飲み込むタイミングを自動的に決定しており、決定された動作は「できるだけ楽して食べてやろう」というずるさに基づいて います。
今回の講義では、この口の賢さとずるさを体験していただきます。

※本研究はJSPS 科研費 25462994 の助成を受けたものです。

・日時=2014 年4月22 日(火)18:30~21:00

(18:30~ 講義、19:30~ 料理実習、20:15~ 試食+質疑応答)

・定員・対象= 28名・15歳以上どなたでも (定員を超えた場合は抽選)

(2013 年2 月、2012年3 月と同じ内容につき、本講座を初めて受講される方の申し込みを優先します。)

・課題料理=食感いろいろ中華料理(八宝菜、胡瓜の胡麻油あえ、麦入りごはん、中華スープ、デザート(ナタデココ入り))

・講師=舘村 卓(大阪大学大学院歯学研究科・准教授)

舘村先生写真 昭和60年大阪大学歯学研究科修了(歯学博士)。平成19 年准教授に。社団法人TOUCH 代表、非常勤講師(徳島大学、奈良県立医科大学、京都大学)。要介護高齢者の音声言語機能と摂食嚥下機能の障害の治療と研究を行っている。

・vol.45チラシのダウンロードは こちら(PDF/433KB)

vol.44「おいしいごはんの考古学」 人気講座再登場!

日本人の主食はお米。弥生時代に大陸から伝来した水稲稲作によって、日本列島に住んだ多くの人はごはんを食べるようになりました。
とはいえ、調理に使われた土器を観察してゆくと、おいしいごはんの調理法は、様々な試行錯誤を経て編み出されたものであることがわかります。
実際にガス火でごはんを炊いて味わいながら、先人たちがはぐくんできた食文化に思いを馳せてみませんか?

※米づくりをはじめた弥生時代の土器と、豊中市待兼山遺跡(豊中キャンパス内)の発掘調査から出土した古代中世の食器の現物を、当日、手に取ってご覧いただけます。

・日時=2014 年3月26 日(水)18:30~21:00

(18:30~料理実習、19:15~講義、20:15~料理仕上げ、試食+質疑応答)

・定員・対象= 24名・15歳以上どなたでも (定員を超えた場合は抽選)

(2011年11月と同じ内容のため、本講座を初めて受講される方の申込みを優先します。)

・課題料理=土鍋炊きごはんとほっこりお総菜(おいしい雑穀ごはん、だしじゃこの味噌汁、海の幸のホイル焼き、さつまいもとインゲン豆の煮物、彩り野菜の甘酢漬け)

・講師=中久保辰夫(大阪大学埋蔵文化財調査室・助教)

中久保辰夫先生写真 高校時代より考古学に興味を持ちはじめ、現在に至る。

古墳時代から平安時代を対象に、土器のカケラから当時の社会や文化を研究しています。

・vol.44チラシのダウンロードは こちら(PDF/450KB)

vol.43「燃える愛~北欧の料理にみる愛のかたち」 人気講座再登場!

古今東西の世界の諸文明で育まれてきた様々な愛のかたち。世界の愛の姿は食材や料理のなかでどのように表現されるのでしょうか?
男と女が愛の誓いをたてるヴァレンタインデーの月に、あなたも世界にあふれる愛のかたちについて考えてみませんか?
講義では世界史上に見る愛のかたちを振り返りつつ、調理では皆さんと、酷寒の北欧の地で食されてきた家庭料理を囲んで、氷雪をも溶かす愛の姿を見てみましょう。<

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