[イベントレポート]大阪大学シンポジウムを開催しました

[イベントレポート]大阪大学シンポジウムを開催しました

2015年12月20日(日)に開催した、大阪大学シンポジウム「成熟する社会の生態系(ネットワーク)~クリエイティブアイランド中之島の共創に向けて」の開催レポートです。

12月20日(日)、「大阪大学シンポジウム」を大阪国際会議場で開催しました。

当日は、年末の休日にもかかわらず350席の会場をほぼ満席にする参加者のみなさまにご来場いただきました。

今回のシンポジウムは「成熟する社会の生態系(ネットワーク)~クリエイティブアイランド中之島の共創に向けて」というテーマのもと、大阪大学発祥の地である中之島のこれまでと、これからについて、教育、文化、芸術、マスメディア、交通、情報発信など様々な視点から、登壇者に語り合っていただきました。

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第1部では、世界的に活躍されている美術家の森村泰昌さんにご登壇いただきました。

森村さんが育った路地のある「まち」の話、市民目線での「町」の在り方、開発されていく「街」の可能性などを、「『路地』スティックな都市文化論」と題してお話いただきました。

森村さんの経験に基づいた「まち・町・街」の関係性や、街づくりはロジスティックであることなど、美術家の視点からのまちづくり、という考え方をうかがうことができました。

第2部の前半では、中之島を代表する企業等から京阪電気鉄道の加藤好文社長、朝日新聞大阪本社の後藤尚雄代表、国立国際美術館の山梨俊夫館長、朝日放送の脇阪聰史社長と本学の西尾章治郎総長が登壇し、中之島でのそれぞれの組織の活動や歴史、将来の展望、大学との連携の在り方などの話題提供がありました。

20151220ディスカッション風景

引き続く後半は、前半の話題提供を受け、「中之島のポテンシャルを高めるための、各組織間のネットワークの可能性をどのように考えるのか」、「地域に大学があることの意義と期待」といった話題でディスカッションを行いました。

20151220質問風景

会場内の森村さんからは「中之島というエリアをイメージづけるために必要なもの」の提起をいただいたり、参加された方から寄せられた「中之島の活性化には大学生の力を借りるべき」や「他の都市と比較したときの中之島の特徴」といった意見や質問を交えつつ議論が交わされました。

中之島というエリアの展望を通して、さまざまな機能がつながりをもって地域を形作っているということ、また、その意識を持ってまちづくりをしていくことの意義を知る機会となりました。

(文責:21世紀懐徳堂 吉岡)

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