ベーゼンドルファー1920 演奏とお話 vol.4 「ピアノの奥から響くもの:クルターグ「遊び」をめぐって」

開催4年目を迎える大阪大学21世紀懐徳堂のレクチャー・コンサート。今回は、大阪大学会館所蔵のベーゼンドルファー・ピアノが製造された時代(1920年代)・地域(中欧)に生まれた現代音楽作曲家クルターグの作品を取り上げます。
かつてクルターグのレッスンも受けた北住淳さんと、氏のパートナーである姫野真紀さんのピアノ演奏&お話とともに、音楽学者・伊東信宏教授によるレクチャーをお楽しみいただきます。
ちらしのダウンロードは こちら から
開催概要
日時=2014年12月13日(土) (13:30開場)14:00開演-16:00終演
会場= 大阪大学会館 講堂 (大阪府豊中市待兼山町1-13)
入場料=無料 (要事前申込/先着定員300名/全席自由/未就学児童入場不可)
※10月11日(土)8:30~12日(日)22:00までWEBメンテナンスのため、申込フォームによる参加申込を受付けることができません。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
申込方法=インターネット 申込フォーム もしくはFAXにてお申込みください。
FAXでのお申込みの場合、「ピアノの奥から響くもの」と記載の上、①ご本人のお名前(ふりがな) ②FAX番号 ③電話番号 ④ご年齢を明記してください。
※ご入場は当日お並びいただいた順となります。
申込先FAX=06-6850-6449
※先着順で定員に達し次第、締切とさせていただきます。
主催・問合せ=大阪大学21世紀懐徳堂 TEL.06-6850-6443 (平日9:00-17:00)
Introduction
ジェルジ・クルターグKurtág György(1926年~)は、存命する作曲家の中で、最も本質的な音楽を書いた作曲家の一人です。ルーマニアの地方都市に、ハンガリー語を母語とするユダヤ系の家族に生まれ、冷戦中に東側では作曲家として知られるようになりますが、むしろめったに曲を書かないことで有名でした。
『遊び』というピアノのための作品集は、そんな彼が日記のように書き続けていたものです。ピアノの初学者向けの曲集として出発しましたが、だんだんそういう制約を離れ、彼にとって一番親密な楽器で、一番内奥の秘密を書き付けた作品集へと成長していきます。五線の何本にもかぶってしまうような大きな黒丸で書き付けられた音符(ピアニストは手のひらでそのあたり一帯の音を弾かねばなりません)、符尾のない音符(だから長さがはっきりしません)、7つの音しかない曲、等々。一見無邪気で、単純に見える作品は、実はどこまでも奥があり、音楽のエッセンスへとつながってゆきます。
今回の演奏会では、ブダペストでクルターグの室内楽のレッスンも受けられた北住淳さんに、 このクルターグの『遊び』を中心とする作品を取り上げて演奏していただき、そしてその作品へのアプローチについてお話していただきます。また北住さんのパートナーであり優れたピアニストである姫野真紀さんにも加わっていただき、連弾も聴きたいと思っています。
Program
クルターグ: 『遊び』より
花・人は/永久運動(見つけたもの)/チャイコフスキーへのオマージュ/うしがえるはまったり歩む
クルターグ編: 『マショーからバッハまで』より 他
※演奏曲目は都合により変更になる場合がございます。
Profile
北住 淳 Atsushi Kitazumi ピアニスト/愛知県立芸術大学教授
三重県立津高等学校、東京藝術大学音楽学部ピアノ専攻卒業。ハンガリー国立リスト音楽院に留学。帰国後、愛知県立芸術大学大学院修了。八重口敬子、福井直俊、伊達純、ペーター・ショイモシュ、宇都宮淑子の各氏に師事。第1回マルサラ国際ピアノコンクール、第36回ヴィオッティ国際コンクールにてディプロム受賞。津市文化奨励賞、三重県文化奨励賞受賞。1986年より現在までピアニスト、鍵盤楽器奏者、通奏低音奏者として多くのコンサートに出演。独奏リサイタル(津・四日市・名古屋・久留米)、協奏曲ソリスト、室内楽、声楽・合唱ピアニスト等、幅広い演奏活動をおこなっている。「トリオ・ミンストレル」のピアニストとしても活躍。またレクチャー講師、コンクール審査員等をつとめる。1993年より、愛知県立芸術大学音楽学部にて後進の指導にあたっており、現在同大学教授。
姫野真紀 Maki Himeno ピアニスト
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